13シリーズ第7話 「過去から来たテロリスト!獄中の鑑定対決 マリコVS殺人科学者」
あらすじ、撮影裏話
・第7話のあらすじはこちら。
・第7話の撮影裏話はこちら。
感想 この回の注目ポイントは、
・慌てふためく佐伯本部長
・土門さんが猛毒の雪を浴びた!?
・藤倉鑑識課長の一言
・マリコさんと鷹城さんの対決
・京都拘置所でのどもマリの会話
・父親の恨みを晴らしたかった犯人
・無我夢中で消火器を振り回す木島刑事
・「土門さんのもとを離れません!」
・慰霊碑の前のどもマリ
です!
この話を繰り返し見ているのは、やはりこの回での土門さんの異常なかっこよさが大きいですね。
あと、権藤さんの死に関するどもマリのやりとりもいいです。
鷹城さんとマリコさんの対決や、ラニシンをめぐる話など、話自体もとてもおもしろいです。
・慌てふためく佐伯本部長
犯人からラニシンを送りつけられて、慌てふためき、たまたま部屋の外にいた土門さんと木島刑事に助けを求めた佐伯本部長。
なんか少しコミカルで、以下の記事でもご紹介しました。
この回の感想の最初に佐伯本部長の名を挙げたのも、そうです。私が好きだからです。それだけです。
でも、ラニシンが送りつけられて、これだけ慌てふためいたことを不審がられて、後で土門さんと木島刑事に事情を聞かれることになるわけですが。
その時は渋く、真面目に事情を説明していらっしゃいました。はい。
・土門さんが猛毒の雪を浴びた!?
当時の予告を見ていたわけではないのですが、もし予告で「土門、殉職か?」ってやっていたら、土門さんはこの頃から殉職だのどうだのと言われていたんですね。
あ、そうか。土門さんが致死率100%のウイルスに感染したのは、第7シリーズ1話だったわ。じゃあ、ずっとやってるんだ(笑)。
テーマパークで開催されるイベントで、降雪機を使用して雪を降らせるという企画がありました。
その降雪機の中に、猛毒のラニシンを混入させたという犯人からの犯行予告があり、テーマパークにかけつけた土門さんをはじめとする捜査一課と科捜研のメンバー。
降雪機の作動時間まであと2分ぐらいしかなく、電源を切ろうと皆で奮闘しますが、結局間に合わず、降雪機が動き出すことに!
降雪機のそばにいた土門さんは、背広を脱いで、雪が出てくるパイプの先を塞ぎ、周囲の人達への被害を少なくしようとします。
猛毒の雪を体に浴びて、まさに体を張って。とてもかっこよかったです。
そんな土門さんを見つめる木島刑事や宇佐見さん達の表情が印象的でした。
幸いなことに、混入されていたのはラニシンではなく塗料であることがわかって、土門さんも周囲の人も無事でした。
土門さんが自分の身を危険にさらしてでも、他の人を守ろうとした理由は、京都拘置所でのマリコさんとの会話でわかることになります。
・藤倉鑑識課長の一言
藤倉鑑識課長(この頃は役職は鑑識課長でした)が、部下たちを引き連れて登場。
土門さんが体を張って、被害の拡大を食い止めようとしたことを聞かされて、
「生き急ぐのはここの刑事たちの流行りか。俺がここに来る前、去年の冬にも一人死んだな」
「殉職といえば聞こえはいいが、迷惑な話だ」
と言い放ちます。
「いくら課長でも、言っていいことと悪いことがあるんじゃないですか!」
と強く反発する木島刑事に対して、
「組織のなかで人が死ぬということは、ただ死ぬんじゃない。誰かが死なせたということだ。それぐらい覚えとけ」
と答えました。
12シリーズでの権藤刑事の殉職の様子を見ているだけに、きついし、ひどい言葉だなと思いました。 宇佐見さんの
「ひょっとして藤倉課長は、権藤さんの死に対して、上司だった土門さんは私達なんかよりはるかに責任を感じて、ずっとひきずっているということを言いたかったんじゃないでしょうか」
と木島さんをなだめるセリフがなかったら、受け入れるのが難しいシーンになっていたかも。
でも、藤倉鑑識課長が後に刑事部長になることを考えれば、上に立つ者として、職務で生命の危機に見舞われるかもしれない部下たちを、どうやって守っていくかという視点も重要だと思います。
・マリコさんと鷹城さんの対決
婚約者とその父親を殺害しようとした犯人を殺害しようとしたとして、京都拘置所に収監されている鷹城さんが、今回の事件について何か知っている可能性が出てきました。
話を聞きに行こうとすると、鷹城さんからはマリコさんだけに話すとの返答が。
マリコさんを指定したと聞いた時は、「なんだ、鷹城さん、マリコさんにかまってほしいんじゃん」と思いましたが、実際には自分の犯行を阻止された恨みもあったようです。
鷹城さんから、
「君を恨んでいないとでも思っていたのか」
と聞かれて、驚いたマリコさん。そんなことは思ってもいなかったようですね。
こういうシーンを見ると、マリコさんは基本的に人を信じる人なんだなと思います。
マリコさんと鷹城さんのお互いの心理を読み合うような緊迫した対決シーンが続きました。
それでも鷹城さんはマリコさんに、すぐにわからないようにではありましたが、犯人の動機やラニシンの無毒化に関するヒントをくれていました。
もっとわかりやすく教えてくれたらよかったのに。マリコさんじゃなかったら、わからなかったかも。
そこが科学者の鷹城さんらしいのかな。 鷹城さんが、マリコさんの能力を高く評価していたとも言えるかもしれません。
・京都拘置所でのどもマリの会話
テーマパークでラニシンが混入した人工雪を止めようとした後、土門さんは京都拘置所に向かい、マリコさんに鷹城さんとのやり取りがどうなったかを聞きます。
京都拘置所内にあるベンチに二人で座り、話し合うシーンはとてもよかったですね。
土門さんの表情がとてもかっこよかったし、テーマパークで何があったのかをすでに聞かされていたマリコさんとのやりとりもよかった。
「まさかとは思うけど、権藤さんのことをひきずっているから、あんなことをしたんじゃないわよね」 と尋ねるマリコさんに対して、
「自分の命令を無視して行動した権藤は命を落とした。それでも市民の命を救ったことは事実。そういう場面に直面した時、権藤のように動けるか。それが、警察官一人一人が問われていることだ」
と答える土門さん。
二人の表情や雰囲気など、ぜひ見てほしいシーンです。
・父親の恨みを晴らしたかった犯人
研究者だった父親が、別の実験をしている時にたまたま生成したラニシン。
父親がそのことを友人に話すと、友人はラニシンを使って企業恐喝をしようと持ちかけます。
その企てを阻止しようとしながらも、結局巻き込まれた父親は、いざという時に友人に一人で逃げられて、警察に追われることに。 逃げ切れず、海に飛び込んで命を落とします。
父親はどうしようもない犯罪者だと聞かされて、息子は育ちました。
しかし、母親が亡くなった後に見つかった父親のノートを見て、父親が利用されていたことを知ります。
今回の事件は当初疑われていたテロ事件ではありませんでした。
息子が、父親を見捨てて一人で逃げ、あの時の企業恐喝で得たお金をもとに会社を設立し、成功を収めた友人の男に復讐をしようとして起こしたことだったのです。
その復讐に父親が残したラニシンを使おうとしていました。
息子が父親を利用し、都合が悪くなったら見捨てて、自分だけ成功を収めた友人の男に復讐をしようと思った気持ちはわかります。
婚約者とその父親を殺した犯人を殺害しようとした鷹城さんも、その気持ちがわかるから、事情を知っていても警察に言おうとしなかったのですね。
・無我夢中で消火器を振り回す木島刑事
鷹城さんに与えられたヒントから、硫酸アンモニウムにはラニシンを無毒化する効果があることを知ったマリコさんと宇佐見さん。
土門さんをはじめとする他の捜査員は先に現場に行っていましたが、後から現場に向かおうとしていた木島刑事にあるものを託します。それが消火器。
消火器に入っている液体には、硫酸アンモニウムが多量に含まれているそうです。
犯人が父親の友人の男に、霧吹きでラニシンを吹きかけようとしていたまさにその時、木島刑事がやってきて、犯人に向かって消火器を噴射。
無事ラニシンの無毒化に成功しました。
緊迫した場面だったから当たり前ですが、必死に消火器を噴射する木島刑事、かわいかったです(笑)。 その後安心して力が抜けて、座り込んでましたね。
・「土門さんのもとを離れません!」
この回の土門さんはホントにかっこよすぎたので、ますます惚れ込んでしまった人物が一人。はい、木島刑事です。
事件が解決し、現場検証も終わる頃に、
「権藤さんにはかなわないかもしれないけど・・それでも俺は土門さんのもとを離れません!」
・・・。木島刑事がなんかかわいらしい印象なんで、あやうく変なことを考えそうになりました。すいません。
でも、木島刑事はいつも土門さんに強く憧れて、慕っているという感じが出てましたよね。かわいかったな。
・慰霊碑の前のどもマリ
そして最後に、土門さんとマリコさんは二人で府警本部にある慰霊碑のところに行き、慰霊碑に刻まれた権藤さんの名前に向かって祈りを捧げます。
「それでも私は・・・その人を覚えていることと、ひきずることは違うと思う」
というマリコさんのセリフが印象的でした。
好きな回だと感想がどんどん長くなる・・・それではまた次回!