15シリーズ第2話 見えすぎた女
あらすじ、撮影裏話
・第2話のあらすじはこちら。
・第2話の撮影裏話はこちら。
感想
この回の注目ポイントは、
・スーパービジョンの持ち主
・「土門さん、私を持ち上げて」
・京都でオーロラ
・味のある素敵な共演者の方々
・「見ることは戦い」
・猟犬と菩薩様
です!
今日も私が勝手に選んだ(笑)リピート作品の感想の続きです。
この話を繰り返し見ている理由は、なんと言っても
「土門さん、私を持ち上げて」
です。
でも、それ以外にもとても好きな作品です。
脚本家の岩下悠子さんの作品は、その詩的な表現でとても人気があるということですが、私はこの回と桃井刑事の回が特に好きです。
脚本家の方をあまり意識せずに見ていることもあるので、他にもあるかもしれません。
・スーパービジョンの持ち主
この話は、スーパービジョンが大きなテーマになっています。紫外線が色として見える四色型色覚を持っている人のことです。
私はもちろん四色型色覚の持ち主ではないので、とても興味深い世界でした。世の中には、こんな見え方をする人もいるんだって。
学生時代に美大で絵の勉強をしていた被害者は、スーパービジョンの持ち主で、
「自分は特別だ」
という意識を強く抱いていました。
しかし、コンテストに作品を出品する際に、美大の教授から、
「お前さんは、他の人には見えないものが見える。だが、ただそれだけだ」
と言われ、その能力だけに頼り、人の内面や物事の奥まで見ようとしていないと指摘されます。
それでも、被害者は自分はコンテストで認められると言い張りますが、結果は思うようになりませんでした。
被害者は、コンテスト後に、自分のことにしか興味がないという自らの限界を感じ、絵の道を諦め、大学も退学します。
その後結婚して主婦になった被害者は、同じ四色型色覚の持ち主の有名画家と出会います。
その画家は、実は四色型色覚の持ち主でないのですが、そのように偽って、自分は他の人とは違う特別な人間であるとアピールしていたのでした。
最後に、画家は自らが嘘をついていたと公表することを決意し、被害者の女性が本当の自分に気づかせてくれた恩人だと語ります。
その言葉を聞いたマリコさんは、
「彼女にとっても、あなたは恩人だった」
と答えます。
被害者は画家と出会って、再び絵を書こうと決意していたからです。
・「土門さん、私を持ち上げて」
被害者の女性を調べている時に、被害者が以前行っていた八百屋さんを訪ねたマリコさんと土門さん。
マリコさんは店の照明の下に行って、
「土門さん、私を持ち上げて」
と言います。土門さんが驚いて、
「なんだ、急に」
と尋ねると、マリコさんは
「照明を調べたいの。お願い」
と答えます。
土門さんはその言葉を聞いて、抵抗なくマリコさんを持ち上げようとします!
そこに、店のおじさんが、プラスチックの箱を台にできないかと持ってきます。
「うわー。おじさん、余計なことを!!」
と思った視聴者も多かったはず(笑)。
でも、その後マリコさんが箱に登る時も、自然に腕を貸してくれた土門さん。優しいー。
マリコさんも、何のためらいもなく土門さんの腕につかまって。いいわ、とってもいい!ということで、この回を何回も見ているのです(笑)
・京都でオーロラ
見えたことがあったんですね!日野所長が言っていました(笑)。古い資料に残っているそうです。
いきなりオーロラが見えたら、昔の人は驚いただろうし、怖かったでしょうね。
・味のある素敵な共演者の方々
被害者を指導していた大学の教授も、有名画家(笛木優子さん、きれいで素敵でした!)も、とてもいい感じでした!
この後に書きますが、特に大学の教授は言うことにも味があるし、よかったですよね。
・見ることは戦い
桃井刑事の回では「見ることは愛情」でしたね。
この回に登場した「羽のねじれた蝶」といい、岩下さんの作品の重要なモチーフでしょうか。
・猟犬と菩薩様
昔被害者を指導していた大学教授は、土門さんのことを「猟犬」と言っていましたね。
蒲原刑事には、
「こっちはまだポチって感じだけど」
と言っていました。
事件が解決して、土門さんとマリコさんが挨拶に行った時は、マリコさんに
「あんた、よく見たら、菩薩様のように見える」
と言っていましたね。 マリコさんがきれいな声で、
「初めて言われました。では」
と言っていたのが印象的でした。教授は、
「猟犬と菩薩様か。いいコンビだ」
とも言っていましたね!
土門さんはマリコさんに、
「お前の方がよっぽど猟犬に見えるがな」
と言いますが、マリコさんは、
「それって、褒め言葉よね」
と答えます。お決まりのパターンですね(笑)。
被害者の心の動きや、出会った人達とのやりとりなどがとても良くて、何度も見たくなる作品です。 もちろん、どもマリのシーンも最高でーす!!
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