16シリーズ第12話 京都花街殺人事件
リピート作品の感想の続きです!
あらすじ、撮影裏話
第12話のあらすじ、撮影裏話、出演者の情報をお伝えします!
主なゲスト出演者(敬称略)
東映HPのこの話の記載を見たら・・・佐伯本部長を演じていらっしゃる西田健さんがゲスト扱いになってる!
西田さんはゲストじゃないでしょー!!レギュラーでしょ?え、違うの?
16シリーズの時はレギュラーじゃなかったのか、今も実はレギュラーじゃないのか。
私はレギュラーだと思ってたんですけど!!
すみません、取り乱しました(笑)。
・第12話のあらすじ
土門刑事が1週間、会議で東京に出張することになり、部下の蒲原刑事の世話を兵藤刑事(佐野史郎)に託していく。
製薬会社の社員の遺体が発見され、蒲原刑事や科捜研のメンバーは臨場する。一風変わった兵藤刑事に戸惑う蒲原刑事やマリコたち。
被害者は殺害される前に、花街でお座敷遊びをしていたことがわかる。
花街に精通している兵藤刑事の助けもあり、捜査を進めていったところ、被害者の殺害には、癌治療の新薬の開発が関わっていることが判明。
その後、兵藤刑事の顔見知りのスナックの経営者、伊津子(藤吉久美子)の遺体が発見されるが、第一発見者はなんと兵藤刑事だった・・・。
東映のHPに掲載されたあらすじはこちら。
・第3話の撮影裏話はこちら。
感想
第3話の感想です。
一口感想
この回、土門さんは最初と最後しか出てこないんですけど、とても好きな話です。
土門さんと兵藤さんのやりとりもいいし、花街の雰囲気も興味深いです。
佐伯本部長も、意外なところで重要な役割を果たしますしね!
最後に、マリコさんが土門さんに、「おかえりやす」といって挨拶するところは見逃せません!
この回の注目ポイント
今回注目したのは、以下のポイントです!
- 粋のわかる兵藤刑事
- 土門さんと兵藤刑事のやりとり
- 粋がわからないマリコさんと蒲原刑事
- 花街の独特な風習
- 佐伯本部長もご活躍!
- 兵藤刑事と伊津子さん
- 手口がなかなか巧妙だった犯人
・粋のわかる兵藤刑事
この話はなんといっても、兵藤刑事の存在が大きいです。兵藤刑事については、前にも書きました。
柔らかな雰囲気がなんとも言えず魅力的で、ぜひまた出てほしいキャラクターです!
・土門さんと兵藤刑事のやりとり
土門さんは東京に1週間出張することになり、兵藤刑事に部下の蒲原刑事と組んでくれるよう頼んでいきます。
土門さんが兵藤刑事を信頼していることや、二人の親しさが感じられて、とても良いシーンでした。
土門さんが 「事件次第では、けったいな女に会えるかもしれんぞ」 とマリコさんのことを話していたのがよかったです!
最後に、土門さんが出張から帰ってきて、事件のことを聞いて、兵藤刑事に声をかけるシーンも素敵でした。
幼なじみで大切に思っていた女性を亡くした兵藤刑事を思いやって、土門さんは女性の気持ちを代弁するかのように話をしていましたが、
「言わずもがなのことをぺらぺらと。ほんま粋のわからんやっちゃ」
と軽くかわしていたのが、兵藤刑事らしいと思いました。
それになにより、兵藤刑事が
「お前の言ってた女、いったい何やねん」
と土門さんに言って、土門さんが
「なんだ、榊がどうかしたのか」
と答えると、
「鳴かぬ蛍にはもったいないええ女やないか」
と言っていたシーンが最高でした!
・粋がわからないマリコさんと蒲原刑事
前にも言いましたが、マリコさんと蒲原刑事って、密かに仲間ですよね。
二人とも仕事はできるんですが、文化的なことに対する感性が・・・ない!粋もわからないし、音楽もわからないしね(笑)。
蒲原刑事が、
「マリコさん、粋ってわかります?」
と尋ねて、マリコさんが
「私にわかると思う?」
と答えたら、蒲原刑事がどこか安心したような笑みを漏らしていたのが面白かったです。
そうですよ、わかるわけないですよ、マリコさんには。
・花街の独特な風習
花街の独特な雰囲気もこの話を盛り上げていましたよね。私には縁がない世界なので、実際にどうなのかはわかりませんが。
舞妓さんが携帯を持っちゃいけないとか、花街ならではの挨拶、花街は大きな家族という考え方とか、興味深かったです。
・佐伯本部長もご活躍!
この回は、佐伯本部長も活躍なさるんです!
昇進して、所轄署の課長として異動していてもおかしくない兵藤刑事が、異動を断り続けている。
異動を断るなど、普通は認められないのに、佐伯本部長の鶴の一声で、府警本部にとどまることが認められているという噂があるそうです。
佐伯本部長がなぜ兵藤刑事を府警本部に置いているかと言えば、兵藤刑事が花街にコネがあって、お座敷遊びの際に顔がきくから(笑)。
また、佐伯本部長が、花街で舞妓さんと一緒にいる兵藤刑事を見かけたことが、捜査進展のきっかけにもなりました。
「おおー、美しいハゲだねえ」
「(舞妓さんの名前を間違えて)マリコ」
のセリフも忘れられませんね!
・兵藤刑事と伊津子さん
兵藤刑事は花街で生まれ育ち、殺害されてしまった伊津子さんとは幼なじみの関係でした。
兵藤刑事はその後養子に出されますが、伊津子さんが舞妓になる時にはかんざしを贈っていました。
それからも、伊津子さんに何かあったら相談にのってやろうと、異動の打診を断って、近くで伊津子さんを見守っていました。
見守ると言いながら、結局何もしてやれなかったことを悔やんでいた兵藤刑事。
「弔い合戦や」と言って、伊津子さんを殺した犯人を逮捕しようと決意を新たにしていたのが印象的でした。
私は、兵藤刑事と伊津子さんは恋愛関係ではなかったと思うのですが、お互いを思い合う素敵な関係だと感じました。
・手口がなかなか巧妙だった犯人
この話は、人がお互いを大切に思い合う姿が印象的なのですが、自分のことしか考えていない人物が一人だけいました。 それが真犯人です。
小間物屋を経営していて、花街に顔のきく人物でした。
殺害された製薬会社の社員とはお茶屋仲間で、自らがお茶屋との仲介をして、事件当日も一緒にお座敷遊びをしていました。
被害者が勤務していた製薬会社の新薬開発に関する情報を人より早く手に入れれば、株の売買で大きな利益を得ることができる。
そう思って、借金に苦しんでいた伊津子さんの借金を肩代わりして、伊津子さんを仲間に引き入れます。
伊津子さんは、
「磨きなおしてあげる」
と言って、被害者のお座敷によく呼ばれていた芸妓さんと舞妓さんのかんざしを手に入れて、犯人にかんざしを渡したのでしょう。
犯人はかんざしに小型の盗聴器を仕込んで、新薬開発に関する話を盗み聞きします。盗聴の手口は巧妙ですよね。
被害者が新薬開発に関する話が外部に漏れていることを不審に思い、伊津子さんを問い詰めたことから、自分の盗聴がバレると考えて、被害者を殺害。
事情を知っている伊津子さんも殺害してしまいます。
自分の金儲けのために2人も殺害した犯人。
大切な人を殺された兵藤刑事は、取調室で、感情を表に出さずに話を聞いていましたが、鋭い目をして犯人をにらみつけていました。
そんな身勝手な理由で人を殺害したのかと思っていたのでしょうね。
感想を書いているうちに、また見たくなってきました!皆さんはこの話、どう思われましたか?
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