「宇佐見さんファンにお勧めの作品5」の記事を書き終わってすぐに、ほかにも注目の作品があることを思い出したのですが、なかなか記事が書けませんでした。
やっと時間ができたので、宇佐見さんファンにお勧めの作品をさらに2つ挙げておきます。
17シリーズ第5話 「寄生する女」
17シリーズ第12話 「あるドクターの死」
17シリーズ第5話については、また感想を詳しく書きたいので、ここでは簡単に触れます。
やっぱりマリコさんが宇佐見さんに抱きつくシーンですよね、なんと言っても!美男美女、お似合いです!
17シリーズ第12話は、全く救いのない話で、つらいです。風丘先生の同僚で、解剖医だった男性が亡くなります。
病死である可能性が高いという結論が出たのですが、マリコさんは手の甲のかすかな傷が気になって調べようとします。
風丘先生も病死という結論に納得がいっておらず、病死ならばする必要がない解剖を強行します。
マリコさんは科捜研に証拠品を次々に持ち込み、科捜研のメンバーに鑑定を割り振ります。 しかし、
「事件性がないのに皆を巻き込むことは許可できない」
と所長に言われて意気消沈。
他のメンバーは帰宅しますが、宇佐見さんは戻ってくるんですよね。その時のマリコさんと宇佐見さんの会話がとても印象的でした。
「私は母の介護のために、前の仕事をやめ科捜研に来ました。公務員なら定時で帰れると思って」
「ええ。なのに。私のせいですよね」
「そうですね。でもそれを迷惑だと思ったことはありませんよ。
今は母の状況も落ち着いていて、専門家の手も借りられていて、もしそうでなくなったら迷惑と思うかもしれませんけど。
だからこそ聞きたいんです。マリコさんはなぜいつもここまでするんです」
「ご遺体を見るたびにいつも思うんです。最後の声が聞けるのは自分しかいない。そう思ったら、勝手に体が動いて」
「やはりマリコさんを動かしているのは強い使命感なんですね」
この後、宇佐見さんが微物を持って自分の研究室に向かった後、マリコさんが軽くお辞儀をしていました。
宇佐見さんが自分の気持ちをマリコさんに正直に伝えて、マリコさんの気持ちも正面から聞いているのが印象的でした。
マリコさんの気持ちを聞いて、納得している。やはり宇佐見さんも、土門さんと同じようにマリコさんを理解していますよね。
所長の言ったことも間違っていません。
上司として、部下の健康を考えて、プライベートの時間も十分に確保できるようにするのは大事なことだから。
最後に、亡くなった男性は自殺であることが明らかになります。
別居していた奥さんに保険金を残そうとして、病死に見えるように偽装していたのです。
マリコさんが使命感で明らかにした真実が、結局は誰も救うことはなかったと思える苦い結末でした。
真実を追及することはよいことのように思うけど、こういう結果になることもある。
その事実を頭の隅に置いておく必要があるのかもしれません。
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