5シリーズ第1話 「長崎-京都800キロ~(中略)~殺人サイトの女を追え!」
第1話の感想の続きです!
この話の注目ポイント
以下が、この話の注目ポイントです!
・土門さん、日野所長、乾君初登場!
・科捜研の女王様
・兄を気遣う美貴ちゃん、心配しながらも受け入れた佐久間刑事部長
・マリコさん、長崎に出張
・自殺サイトでつながったメンバーの複雑な関係
・自分を見守ってくれている人の存在に気づけなかった犯人
・土門さんとマリコさん、親しくなる兆し
・自殺サイトでつながったメンバーの複雑な関係
photoAC
青酸カリで殺害された被害者3人は、年齢も住んでいる所もバラバラで接点がないと思われていました。
しかし、マリコさんは、被害者の一人、美咲が書いた小説に出てくる自殺サイトが気になります。
美貴ちゃんの助けを得て、パスワードが必要な掲示板に入って、サイトに来ていたパンドラという女性に接触します。
このパンドラという女性と、被害者3人、それにこのサイトの管理人の男性は、1年前に車の中で練炭を使って、集団自殺をしようとしていました。
皆で睡眠薬を飲んで、自殺をしようとしたのですが、目を覚ました美咲が皆を起こし、生きるように説得します。
他のメンバーはその説得に応じて、1年後に再会することを約束したのでした。
美咲はこの集団自殺未遂の件を小説に書き、賞を獲得します。
メンバーの他の女性と管理人の男性は婚約し、失業して家族も失い、絶望していた中年男性にも、新たな仕事が見つかります。
パンドラという女性だけは、自殺未遂をした当時と状況が変わっていません。
事件から1年たって、再会しようと動きだしたメンバーですが、それぞれの気持ちや境遇が事件の時とは変わっており、それが連続殺人事件の引き金になりました。
・自分を見守ってくれている人の存在に気づけなかった犯人
連続殺人事件の犯人は、集団自殺未遂の事件当時から、一人だけ状況が変わっていなかったパンドラという女性でした。
パンドラこと、有紀は、受賞のお祝いを言うために美咲に会い、美咲から各メンバーの近況を聞きます。
皆がそれぞれに良い方向に向かっていることを知り、寂しさを感じながらも祝福しようとしていた有紀。
しかし、美咲は最初から自殺するつもりはなく、小説を書くためにメンバーに加わっていただけだとわかりました。
美咲が自殺について否定的なことを言ったために、美咲を殺害してしまいました。
有紀は19歳の時に不倫相手と心中して、相手だけ死なせてしまいました。
その後、ずっと死にたいと思っていて、リストカットを繰り返していましたが死にきれず、今回の集団自殺の計画に参加しました。
死にたいと思っているのは自分だけではないと思い、仲間ができたとうれしく思っていました。
しかし、美咲にも、婚約したもう一人のメンバーの女性にも自殺を否定され、裏切られた気持ちになって、二人を殺害します。
寝台列車の中で、仕事が見つかったという中年男性にも会い、青酸カリで殺害しようとして、缶ビールに青酸カリを入れます。
しかし、実際は仕事で成功したのではなく、福祉事務所で働いていることがわかります。
その男性は有紀を思いやって、一緒に福祉事務所で働こうと誘い、人は変われると励まします。
男性の状況を理解し、男性が自分を気遣ってくれていることを知った有紀は、ビールを飲まないように男性を制止しますが、間に合いませんでした。
有紀は仲間だと思っていた他のメンバーに取り残されたと思い、寂しさを感じたのだと思います。
被害者の二人の女性に自殺を否定されたことにより、自分も否定されたように感じたのでしょう。裏切られたという気持ちもあったと思います。
でも、なかには、自分のことを気遣ってくれていた人もいた。そのことに早く気付けていれば、このような事件は起こさずにすんだでしょう。
有紀を演じていた有森也実さんが、ずっと暗い表情だったのが印象的でした。こういう役だから、当然なのかもしれませんが。
・土門さんとマリコさん、親しくなる兆し
残ったメンバーで、サイトの管理人を務めている男性が、婚約者や他のメンバーを殺害したのは有紀ではないかと疑い、有紀を呼び出します。
有紀も管理人の男性を殺害しようと、その呼び出しに応じます。
土門さんとマリコさんは、二人が会うことはわかったものの、会う場所がわからず、長崎中を必死に探しまわります。
美咲の小説に出てくる灯台で二人が会うのではないかと推測し、どの灯台かをつきとめて、有紀が犯行を重ねるのを阻止しました。
最後のシーンは、美貴ちゃんの部屋に転がりこもうと、土門さんが荷物を持ってきていたところに、マリコさんが通りかかります。
これからもまだ互いに反発したり、いがみあったりすることはあるのですが、二人の会話の様子から、お互いに対する信頼も芽生えている感じが伺えました。
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