8シリーズ第1話 「盗聴された殺人現場 危険な声紋鑑定!!」
今日は風丘先生の初登場回をご紹介します。
今では科捜研の鑑定になくてはならない人になった風丘先生ですが、初登場の時はどんな感じだったのでしょうか。
あらすじ、出演者の情報
第1話のあらすじ、出演者の情報をお伝えします!
主なゲスト出演者(敬称略)
佐藤仁美
・第1話のあらすじ
ホテルの一室で女性(佐藤仁美)の遺体が発見される。
女性の身辺を調べたところ、女性は様々な店やホテルなどに頻繁にクレームをつけるクレーマーであることがわかる。
マリコと土門が、女性の司法解剖をしてもらうために洛北医大に行くと、先頃転任してきた解剖医の風丘が遅刻してやってくる。
土門は、風丘の登場の様子から解剖医として信頼がおけるのかと疑ったが、解剖を見て、風丘の腕は確かだと納得する。
土門たちは、女性の殺害の動機をクレームをつけられたことに対する恨みだと考えて捜査を進めていた。
科捜研が調べたところ、殺害現場のホテルが盗聴されていたことがわかった。
ホテルの外で盗聴していた人物が事情を知っているのではないかと考えて、マリコたちはその人物が使用していた機器を特定しようとする。
事件当日、母親と一緒に偶然ホテルに居合わせて、ホテルの外で蚊が飛ぶような音を聞いた風丘の娘、亜矢が機器の特定に協力する。
感想
第1話の感想です。
一口感想
いらすとや
風丘先生、初登場!明るくて生き生きしたキャラクターは登場した頃から変わっていませんね。解剖の腕が確かで、頼りになるところも。
まだ差し入れは持ってきておらず、日野さんが食べようとしていたバームクーヘンを食べてしまっていました(笑)。
風丘先生に関しては、科捜研の女の登場人物のなかで唯一といっていいぐらい、家族の問題がちょこちょこ出てくるんですよね。
初回も、亜矢ちゃんがつまらない嘘をつくという子育ての悩みを打ち明けていました。
科捜研の女は長年続いている番組なので、亜矢ちゃんが小学生、高校生、大学生と成長していくところが見られて楽しいです。
息子の大樹君も、かなり年上の女性と結婚することになって、当初は風丘先生も悩んでいましたしね。
魅力的な風丘先生の初登場回、必見です!
この話の注目ポイント
今回注目したのは、以下のポイントです!
・佐藤仁美さん
この話ではクレーマーで殺害されてしまう役でしたが、私は16シリーズの第17話、マリコさんが監禁される回に登場していた役が結構好きでした。
どちらも癖のある個性的な役ですね。殺害されてしまうというのは・・・ですけど、どちらの役も佐藤さんの雰囲気に合っていると思います。
・風丘先生、初登場。亜矢ちゃんも初登場
この回はなんと言っても、風丘先生の初登場に注目ですね。
検死の時間に遅刻してきて、遅刻の原因や家庭についての愚痴をまくしたてる風丘先生に、土門さんやマリコさんはあきれ顔でした。
でも、いざ検死を開始したら、検死の技量も高く、プロ意識も十分にあって、土門さんもすぐに風丘先生を認めていましたね。
風丘先生も初登場でしたが、娘の亜矢ちゃんも当然この話が初登場です。
8シリーズから10年ほど経過していますが、その間に亜矢ちゃんも成長して、折々にその姿を見せてくれました。
最近では18シリーズの第8話で、兄の大樹君が結婚するというエピソードがあった時に登場していましたね。
長年続くドラマは、こういう時の経過も楽しめます。
・解剖に立ち合っている土門さん
土門さんが登場して間もない頃は、この回のように検死に立ち合ったりしているんですよね。手術着を着て、マスクをつけて。
今は見られない姿なので、新鮮です。
・寂しかった亜矢ちゃん。マリコさんは?
風丘先生は、亜矢ちゃんが最近小さな嘘をつくことに悩んでいました。
今回、事件解決のポイントとなった蚊が飛んでいるような音についても、風丘先生は亜矢ちゃんが嘘を言っていると決めつけていました。
科捜研で風丘先生が亜矢ちゃんについて愚痴を言っていた時、マリコさんの父親である榊所長がアドバイスをします。
亜矢ちゃんは、忙しい風丘先生に十分かまってもらっていないと感じて寂しくなり、自分に注意を向けてもらうために、嘘をついているのではないかと。
家に帰って、マリコさんに亜矢ちゃんの話をした所長は、マリコさんが小さかった時も、自分は忙しくてかまってやれていなかったと言います。
「寂しかったか?」
と尋ねた所長に対して、マリコさんは
「忘れたわ」
と答えます。
すぐに電話がかかってきて、会話も打ち切りになりますが、どうだったんでしょうね。
風丘先生のところは父親がいないから、亜矢ちゃんも寂しさを強く感じるかもしれません。
でも、マリコさんは主婦のお母さんがずっと一緒にいてくれたから、寂しさをそれほど強く感じなかったかも。わかりませんが。
・盗聴した人物との対決
いらすとや
亜矢ちゃんの協力もあって、科捜研は、ホテルを盗聴していた人物が使用していた機器を特定することができました。
その情報をもとに人物を特定し、土門さんと科捜研のメンバーは、その男が住んでいるマンションの駐車場で話を聞きます。
事件当日の盗聴の録音テープを提出するように要請しますが、男は断ります。
そこで、土門さんは明日家宅捜索の令状を持ってくると告げて、家宅捜索をすれば、もっと都合の悪い物が出てくるかもしれないと言って、男の気持ちを動揺させます。
その時点では家宅捜索の令状など取れないので、マリコさんが土門さんをたしなめますが、土門さんも十分それがわかっていて、はったりをかけたのですね。
ああ言えば、男は素直にテープを提出するだろうと。
そのはったりはうまくはまり、男はテープを提出しました。
男がテープを提出すると言ったのを聞いて、土門さんがマリコさんに
「なっ」
と言って、いかにも「思う通りになっただろう」という表情を浮かべていたのが微笑ましかったです(笑)。
・マリコさん、犯人を一人で追い詰める
女性を殺害した犯人は、女性が宿泊していたホテルの従業員でした。
女性は前にも一度そのホテルに宿泊したことがあり、一泊だけだったのに、たくさんのクレームをつけていました。
それで、ホテルでは女性の顧客情報に、「UG(歓迎されない客)」という注意書きをしていました。
事件当日も、女性のクレーム対応のため呼び出されていた従業員が女性と言い争いになり、ネットに言い争いの音声をアップすると言われて逆上し、女性を殺害してしまいました。
科捜研は犯人の男の音声を入手していたため、ホテルの男性の宿泊客に協力を依頼して、音声鑑定を実施しました。
マリコさんは、ある件でホテルの責任者に許可を得る必要が出てきたため、従業員の案内で上の階に向かいます。
しかし、その案内してくれた従業員が実は犯人で、マリコさんは装着していたイヤホンを通じて、その事実を知らされます。
マリコさん、犯人以外には自分しかそこにいないのに、犯人を追い詰めるようなことをどんどん言うんですよね!
土門さんが、階段を駆け上りながら、自分が行くまで待てと必死で言っているのに。
科捜研のメンバーも、犯人を刺激しないように呼びかけているんですけど。
危機一髪のところで土門さんが到着して、マリコさんは無事だったんですけど、ハラハラしますね。
マリコさん、危険に自ら飛び込んで行くのは、やっぱりやめた方がいいですよ・・・。土門さんも、これからもいつもちゃんと間に合ってね!!
「科捜研の女」のなかでも、登場時間は毎回それほど長くないのに、とても重要な役割を果たしている風丘先生。
風丘先生やその家族を中心にして、「科捜研の女」を見直していくのも、一つの楽しい見方かもしれません。風丘先生の受難の歴史も・・・。
風丘先生、これからもマリコさんの無茶ぶりにも負けず、おいしいお菓子を持って、元気に科捜研に来てくださいね!