13シリーズ第1話 「殺人者からの挑戦状 ~ (中略) ~ 鑑識課長に潜む闇・・・」
13シリーズ第2話 「20年目の罠!! ~ (中略) ~ 起爆装置の謎」
今回は藤倉刑事部長の初登場回です。皆さんもよくご存知のように、藤倉部長は、最初は鑑識課の課長として登場しました。
13シリーズ第1話と第2話は前後編ですので、まとめて感想を書きます。
あらすじ、撮影裏話
第1話、第2話のあらすじ、撮影裏話、出演者の情報をお伝えします!
主なゲスト出演者(敬称略)
・第1話、第2話のあらすじ
農園の温室で、農園経営者の女性、篠塚秀実(手塚理美)が亡くなっているのが発見される。
科捜研のメンバーが臨場し、マリコが検死を始めようとすると、すでに作業に取り掛かっていた鑑識課の藤倉課長に、鑑識作業が先だと言われて止められる。
藤倉は「鑑識と科捜研は捜査の道具にすぎない」と言い放ち、科捜研のメンバーが事件について推理や推測をするのを非難する。
科捜研では女性の死因は自殺であるという結論を出したが、遺族はその結論に納得せず、民間の鑑定人、鷹城(宅麻伸)に鑑定を依頼する。
その後の鷹城の鑑定でも自殺という結論が出た。
同じ頃、飲食店経営者の川寺治彦(木下ほうか)が誘拐されるという事件が発生する。
誘拐犯から届いたメッセージには、篠塚秀実を殺害したのは自分であり、京都府警科捜研や鷹城の鑑定所は間違いを犯したと書かれていた。
東映のHPに掲載されたあらすじ、撮影裏話はこちら。
上に挙げた東映のHPを見ると、佐伯本部長を演じていらっしゃる西田健さんが「ゲストキャスト」ということになっている!!
前にも同じことを書いた気がするけど、どうしてーん?佐伯本部長はレギュラーでしょ!?最初はゲストの扱いだったってこと・・・?
それと、もう一つ不思議なことがあるのですが、宅麻伸さんがゲストキャストのところに記載されていない!あれ?
宅麻伸さんが演じた鷹城はこのシリーズの第7話でも出てくるので、レギュラー扱いだったってことですか?
まあ、どうでもいいっちゃあいいんですが。
感想
第1話、第2話の感想です。
一口感想
藤倉刑事部長、初登場です。のっけから敵役って感じでしたね。
でも、「鑑識や科捜研は道具だ」という考えを持つに至ったのは、過去の事件から教訓を得たからなんですよね。
藤倉部長が自分のあり方を反省したその事件が、今回発生した事件と関係があることがわかります。
そして、この前後編で注目すべき人は他にもいます。そう、それは鷹城さん。久しぶりに見ましたけど、やっぱり強烈ですね・・・。
この話の注目ポイント
今回注目したのは、以下のポイントです!
・藤倉鑑識課長、なんかすっごくえらそうなんですけど・・・
いらすとや
この回から藤倉鑑識課長が登場。
同じ課の人間でもないのに、科捜研のメンバーの作業を後回しにするように指示したり、「鑑識と科捜研は捜査の道具だ」と言い放ったり。
高圧的で、何かと科捜研と対立する感じになりますよね。
藤倉課長はその後も、捜査に参加しようとしたり、刑事と情報交換をしようとするマリコさんの姿勢を非難します。
そして、刑事部長に就任した後は、なんとかマリコさんの動きを制御しようとします。
ムック本で、藤倉刑事部長を演じていらっしゃる金田明夫さん、佐伯本部長役の西田健さん、日野所長役の斎藤暁さんが対談されていました。
そのなかで、金田さんは
「違う仕事で地方ロケに行って飲み屋さんに入ったら、そこの板長さんから突然
『マリコをいじめるなよ!』って言われたことがある」
とおっしゃっていましたね。
板長さんがそう言うのもわかるぐらい、藤倉部長はマリコさんと対立姿勢をとっていました。
今はお互いへの理解や信頼が深まり、藤倉部長もずいぶん融通をきかせてくれるようになりましたが。
でも、ムック本で斎藤さんがおっしゃっていたように、藤倉部長の登場でドラマの流れが変わったのは確かですよね。
ドラマがぴりっと引き締まりました。
ずっと対立しているというのは見ていてつらいけど、徐々に和解していく様子を見るのは楽しいです。
・なんか深刻ムードのマリコさん
今と比べると、13シリーズのマリコさん、なんかすごく深刻ムードですね。
今はもっとお茶目なところとか、軽やかな感じがあるけど、演出の違いですかね?
・藤倉課長と被害者の女性との因縁
農園の温室で遺体が発見された篠塚秀実は、20年前は奈良県警科捜研の法医研究員でした。マリコさんも同じ法医研究員ですね。
藤倉鑑識課長は当時奈良県警の鑑識にいて、篠塚さんとは仕事で関わりがありました。
20年前に強盗殺人事件が発生し、父親と妊娠している娘が殺害されました。
奈良県警の捜査員達や藤倉課長は妊娠していた被害者に同情して、容疑者として名前が挙がった綿瀬修を犯人だと決めつけます。
捜査員も藤倉課長も、篠塚さんのDNA鑑定が、綿瀬が犯人であることを明らかにする決め手になると思い、そういう結果が出ることを望んでいました。
でも、篠塚さんが出した結論は、証拠として採取されたDNAと綿瀬のDNAは酷似しているが、不純物が多すぎて、容疑者が犯人であるとは言い切れないというもの。
藤倉課長は篠塚さんに、そのような結果を出したら捜査一課を敵に回すことになると言って、結論を変えるように強く言います。
でも、篠塚さんは科学者としてそのようなことはできないと断ります。
そうしているうちに綿瀬が逃走し、やはり綿瀬が犯人であった可能性が高まります。
責任を感じた篠塚さんは科捜研を辞めることを決意し、藤倉課長に予断を持たずに鑑定をするようにと伝えました。
藤倉課長が「予断を持つな」といつもマリコさんに注意していたのは、この時の経験があったからなのですね。
20年前の事件は綿瀬が犯人だったのですが、逆の結果になることもありますよね。
捜査員や鑑識の人間が犯人だと決めつけていた人物のDNA鑑定をしたら、実は犯人ではなかったということも。
篠塚さんは間違ってはいなかったと思うのですが、被害者の婚約者だった鷹城に恨まれて、最後には殺害されてしまうことになります。
長くなりますので、ここで一旦区切ります。