8シリーズ第9話 マリコ殉職!?葬られた弾道鑑定
第9話の感想の続きです!
この話の注目ポイント
以下が、この話の注目ポイントです!
・マリコさん、車に轢かれそうになる
薬物対策課の課長も、京都府警の本部長も、鳴海刑事たちの不祥事をなんとか隠蔽しようとします。
もちろん、当時者の鳴海刑事や安堂刑事も、自分たちの悪事が暴かれないようにするのに必死です。
風丘先生の解剖に立ち合ったり、科捜研にやってきて圧力をかけたり、鑑定結果を公表しないことにしたり。
佐久間本部長は一応異議は唱えるものの、本部長の指示には逆らえません。
圧力をかけられながらも鑑定を続けるマリコさんを、鳴海刑事は直接脅します。
マリコさんが風丘先生に呼ばれて、洛北医大に向かっている時、車が明らかにマリコさんを轢こうと襲ってきます。
必死で逃げたマリコさんは手に傷を負います。
その直後に鳴海刑事がマリコさんのところにやってきました。
最初はマリコさんを気遣う言葉をかけていたのですが、それが徐々に脅しの言葉に代わりました。
マリコさんが、襲ってきた車のナンバーを確認していないと言うと、
「じゃあ絶望的だ。ナンバー不明のありふれた色の車を見つけるなんて」
と応じていました。要するに、マリコさんを襲ったのは、鳴海刑事だったんですよね。
最後には
「だからこれ以上、余計な真似すんな」
と脅して、去っていきます。さすがにマリコさんも怯えた様子を見せていました。
最初は風丘先生にも襲われたことを隠していたマリコさん。でも、専門家の先生には当然ばれてしまいます。
先生はマリコさんに危険が迫っていることを悟ります。それで、先生の鑑定結果を聞かないほうがいいかもしれないと言います。
でも、マリコさんは、法医学者としての使命感から、先生の話を聞くことを選びました。強いですよね、マリコさん。
・科学者の誇り
いらすとや
榊所長は、京都府警の上層部に科捜研の鑑定結果を提出した後、
「このデータは公表しない」
と言われて、自分たちの鑑定結果が上層部にとって都合が悪いことを悟ります。
それで、マリコさんに、
「みんなにはこの件には関わらないように、私から伝えておく」
と告げていました。
それでもマリコさんは、真実を明らかにしようと一人で鑑定を続けて、科捜研のメンバーに判明した事実を伝えます。
マリコさんの言葉を聞いて、榊所長をはじめとする科捜研のメンバーは、科学者としての誇りを再確認して、事実の究明に再び取り組みます。
・「握りつぶされないところに持っていって」
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科学者としての誇りを取り戻した科捜研のメンバーが、いくら鑑定結果を上層部に提出しても、握りつぶされてしまえば、真実は公表されません。
本部長も薬物対策課の課長も、鳴海刑事たちも、自分たちの職責や警察官としての倫理は二の次にして、なんとかして事実を隠蔽しようとしていました。
マリコさんは土門さんに、覚醒剤が流れたルートを証明する鑑定書を言い、
「握りつぶされないところへ持って行って。できるわよね、土門さんなら」
と告げます。この信頼がたまらないんですよね♥。
いよいよ上層部も、鳴海刑事が押収した覚醒剤を横流ししていたことを知ります。
しかし、この期に及んで、横流しの事実を公表せず、内々の処分で済ませようとしていました。
そこにマリコさんと土門さんが鑑定書を持ってきます。そして、鑑定書の原本は京都地検に提出したと告げます。
二人は検察が事実を明らかにする前に、京都府警が公表すべきだと対処を求めました。
土門さんたちの話を聞いた佐久間刑事部長は、鳴海刑事を逮捕するように指示しました。
事実が隠蔽されてしまうのではないかと、ずっとヒヤヒヤしていたので、安心しました。
マリコさんを脅した鳴海刑事が逮捕されて、スッキリもしました。
マリコさんが見舞われた危機の中でも、府警の上層部や刑事と対立することになったこの回は、精神的にハードな話でしたね。緊迫感がすごくありました。
そして、マリコさんと土門さんの強い信頼関係が、いつもながら素敵な話でした。