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紅霞後宮物語~小玉伝~ 第9巻(ネタバレ感想)

この記事では、あらすじを詳しく書いています。あらすじを読みたくない方はご注意ください!!

 

以前にも感想を書いた紅霞後宮物語~小玉伝~の第9巻を読みました!

 

susie0325.hatenablog.com

 

第8巻の終わりでは、文林と小玉がとうとう結ばれることになりまして(それにはいろいろと事情が・・・)、その後がどうなったのか知りたいですよね!

 まあ、原作の小説があるので、その先の展開はわかっちゃうんですけども(笑)

 

 あらすじ

 文林の寝室で、夫婦になって始めて、夫婦の営みをした文林と小玉。

朝になり、文林は上機嫌で臣下の挨拶を受けるが、目覚めた小玉は昨夜、自分から襲うようにして文林と夫婦の営みをしたことに動揺する。

紅霞宮に戻った小玉は、自分がそのような振る舞いをしたのは、文林の寝室で飲んだ酒に、催淫効果のある薬が入っていたからだと知る。

 

小玉は文林に謝罪しようとするが、文林は昨夜のことは失敗だと思っていないし、迷惑だとも思っていないと言う。

さらに、子どもができたかもしれないから、責任はとると告げる。

この年になって子どもが産めるかと戸惑う小玉に対して、文林は「産めるだろ」とあっさりと答える。

小玉は淡々とそう答えた文林に対して反発し、文林を紅霞宮から追い返す。 

その後も、小玉を気遣って何度も紅霞宮を訪れる文林に他の妃嬪を訪れるように言って、追い返す。

 

その様子を知って、小玉に不貞の疑いを持っていた臣下や他の妃嬪たちも、小玉に対する評価を上げる。

 小玉を追い落とそうとしていた司馬尚書が焦るなか、孫修儀とその父親は、司馬淑妃が孫修儀に贈った茶葉を使って、小玉を害する計画を立てる。

 

小玉に追い返されても、文林は安産や多産を祈る贈り物を持って、何度も紅霞宮を訪れる。

小玉は文林が素直に、迷いなく「子どもがほしい」と言ったのを聞き、心境が変化する。

妊娠しているかどうかはわからないが、それほど文林が子どもを望むなら、子どもを産んでもいいかもしれないという気持ちが芽生える。

その後、侍医の診察により、小玉が妊娠している可能性があることがわかったが、確定までには時間がかかるという。

 

そんななか、孫修儀が司馬淑妃に贈られた茶葉を持ってやってきて、小玉に茶を振る舞い、自分も茶を飲む。

茶を飲んだ後、二人とも倒れたが、小玉も孫修儀も意識を取り戻し、快方に向かう。

しかし、小玉の寝台の敷布には血がついており、小玉が本当に妊娠していたのであれば、流産した可能性があることがわかった。

 

今回の事件の結果、司馬尚書は投獄され、司馬淑妃は死罪になることが決定する。

孫修儀が司馬淑妃が産んだ鳳皇子の助命を嘆願し、臣下のなかには孫修儀に鳳皇子の養育をまかせたらどうかという声が出始める。

 

文林は小玉が流産したことを知り、小玉に慰めの言葉をかける。

しかし、小玉は文林が「子どもが無事生まれたら、お前の地位を固めてくれただろうに」と言ったのを聞き、文林は皇后の地位を守るため、つまりは政治のために子どもを望んだのだと感じる。

文林が心から子どもがほしいと望んでいるから、子どもを産んでもよいという気持ちになったことを思い、小玉は二人の気持ちのずれにショックを受ける。

 

その頃、隣国の寛の大群が宸の国境を超えて進軍してきていた。文林は征討軍の派遣を決めて、征討大将軍に小玉を任命する。

 

文林は、小玉を後宮に入れた当初の目的通り、小玉の軍師としての能力を存分に発揮させられる機会がようやくめぐってきたと思う。

しかし、その一方で、小玉を死なせたくないという気持ちも芽生えていた。

 

小玉は征討軍の出発前に孫修儀を呼び出し、孫修儀が母親の仇討ちのため自分を殺害しようとしたことを知っていると告げる。

そして、その罪を司馬淑妃に着せて、鳳皇子を自分の子にしようとしたことも指摘する。

小玉が茶葉に入れられていた毒のために流産したことを知り、孫修儀は母親の教えに背いたことを知り、深く後悔する。

 

そして、いよいよ小玉と征討軍の出発の日がやってきた。文林は小玉が出発する姿を見送る。

 

 

感想

 この巻だけじゃなくて、小玉と文林が出会った当初からそうなんですけど、要するに、文林が自分の素直な気持ちを小玉に伝えないところから、全てがこじれてるんですよね。

もう、それにつきる気がする。

 

文林は小玉のことが昔から好きで、後宮に入るように懇願したのも、軍人としての小玉の能力を存分に発揮させるためだけじゃないですよね。

女性では、軍人としての出世には限界があるから、妃になれば、禁軍と呼ばれる皇帝直属の親衛隊も指揮することができるということでしたけど。

文林はそれだけの理由で、小玉を後宮に入れたのではなくて、自分のそばにいてほしかったんですよ。

なぜそれを言わない!!だからややこしくなっとるんじゃー!!

 

小玉は昔から恋愛の対象としては文林を見ていなかったかもしれないけど、決して文林を嫌ってはいないと思います。

恋愛感情には疎いところがあるかもしれないけど、面と向かって打ち明けたら、文林の気持ちを受け入れたかもしれないのに。

 

文林が自分の気持ちを言わないから、今回の妊娠、流産の騒動の時だって、小玉は「文林は、皇后の地位や政治のためだけに子どもを望んでいたんだ」って誤解しちゃうし。

それだけじゃないですよねー。文林は小玉との子どもだから、あれほど欲しがったんですよねー。

ああいうことがあった翌日の文林は、臣下達の前ですごい上機嫌だったし!

 

このコミックの原作は小説で、小説の方は話がもうずいぶん進んでいるようなんですが、文林と小玉、まだもだもだやってそうなんですよね・・・。

完結までずっとこの調子なの?すっきりくっつかんかい!!

 

今回、文林と小玉が夫婦で、いつも一緒に寝ていながら、実際の夫婦生活はなかったということを、梅花をはじめ、おつきの女官たちが知っていたことが意外でした。

清喜も知らなかったのに。

ようやく二人がそういうことになったのを、梅花も他の女官たちもすごく喜んでいたんですよね。

 

話はころっと変わりますが、小玉を崇拝している馮貴妃と李昭儀が相変わらず可愛かったです。

 

文林が玉座に座っているところとか、征討軍が出発するところとか、絵がとても綺麗ですてきです。

これはコミックならではのいいところですよね。

 

妃達の衣装やアクセサリーもすごくかわいいし。この作品のモデルとなった中国の隋や唐の時代の実際のファッションとは、当然違うと思いますが。

 

コミックの作者さんって、時間が経つと絵柄が変化してきますが、文林の顔とかは最初の方が繊細で好みだったかな。

でも、絵は相変わらずきれいでいいですよね。

 

新しい巻が出たばかりなのですが、早く続きが読みたい(笑)。これからも楽しみにしています。

 

「紅霞後宮物語」はもちろん紙版も販売されていますが、以下のサイトで電子版も読むことができます。