14シリーズ第2話 惨劇の法廷
14シリーズの第1話と第2話は前後編です。第1話の感想はこちら↓。
第1話の最後に、爆風に巻き込まれ、意識を失ったマリコさんはどうなったのでしょうか?
感想の続きを書いていきたいと思います。
あらすじ、撮影裏話
第2話のあらすじ、撮影裏話をお伝えします!
・第2話のあらすじ
犯人グループの嵯峨根田の奪還計画を阻止しようとしている際に、マリコは爆発物の爆風に巻き込まれて意識を失う。
その後、嵯峨根田を担当する渋沢弁護士から、嵯峨根田の護送車は京都地検に無事到着したものの、本人が乗っていなかったという連絡を受ける。
土門は藤倉刑事部長に経緯を尋ねるが、犯人グループをおびき寄せるために囮作戦を実施し、捜査一課や科捜研にはその作戦を知らせていなかったことがわかる。
それを聞いて、土門は激怒する。
嵯峨根田の奪還に失敗した犯人グループは逃走したが、グループ内で爆発物の作成を担当した野間春樹に関する疑惑が明らかになる。
野間は、護送車を足止めするのに必要な量よりはるかに多く、嵯峨根田を殺害できるほどの量の爆発物をラジコンヘリに取り付けていたのだ。
犯人グループは、野間には別の意図があって協力しているのではないかと疑う。
東映のHPに掲載されたあらすじはこちら。
・第3話の撮影裏話はこちら。
感想
第2話の感想です。
この話の注目ポイント
今回注目したのは、以下のポイントです!
- とっさにあんなことできる?
- 土門、大爆発
- けっこういい人だったのね、吉岡刑事
- 渋沢弁護士の悲劇
- マリコさんが迷うことって・・・
・とっさにあんなことできる?
この回はなんと言っても、前回爆風に巻き込まれて意識を失ったマリコさんがどうなったのかというのが最初の見どころでした。
結局無事で怪我もなく、土門さんや科捜研のメンバーは安堵します。
科捜研のメンバーは最初、倒れているマリコさんのそばにいたのに、土門さんが駆けつけてくると、いなくなってましたよね。
やっぱり邪魔しちゃいけないと思ってるの?ぐふ♥
と、そんなことは置いておいて、マリコさんは、とっさにすごい行動をします。
爆発物を取り付けたラジコンヘリが、自分にいる所に向かって落ちてくるのを見て、近くにあったビニール製のボートを盾にしたのです。
それで、爆風の衝撃を避けることができたので、怪我もなく無事でいられたのですね。
すんごい。さすがマリコさん。普通の人はとっさにあんなことできないと思います。
・土門、大爆発
いらすとや
科捜研の女の予告はインパクトがあって、面白いものが多いですが、この「土門 大爆発」というのは特に人気がありましたよね。
私はリアルタイムではなく、後になってこの予告を見たのですが、インパクトがものすごかったです。
画像も後ろが燃えてるような感じがするし(笑)。土門さん、丸刈りに近くて、表情も迫力があるし。
こういう予告が作られるぐらい、土門さん、激怒していました。
藤倉刑事部長が、護送車には嵯峨根田を乗せず、犯人グループをおびき寄せるために囮作戦を実施し、それを捜査一課や科捜研には知らせていなかったからです。
犯人グループの嵯峨根田の奪還計画を阻止しようとして、マリコさんが危ない目にあったのですから、怒りが余計に増したのだと思います。
現場の人間を軽んじることや、危険な目に合わせたことについて、土門さんが激怒する気持ちはよくわかります。
藤倉部長も、この事件が落着した後に、佐伯本部長に反省の意を伝えていました。
佐伯本部長は、藤倉部長はよくやったとなだめていましたが❤。
・けっこういい人だったのね、吉岡刑事
嵯峨根田の奪還計画に失敗した犯人グループは逃走し、潜伏場所に戻ります。
過去の詐欺事件に関する資料などを処分しようとしている時に、土門さんをはじめとする捜査一課の刑事たちが踏み込んできて、犯人グループを逮捕します。
捜査二課の吉岡刑事も現場に来ていましたが、土門さんに外で待機しているように言われていました。
犯人グループの逮捕後に、吉岡刑事が潜伏場所のログハウスに入ろうとした時、土門さんが燃やされていた資料の火を一生懸命消しているのを目にします。
詐欺の証拠になる資料ですから、捜査二課の捜査にとっては大事な資料です。捜査一課の土門さんにとっては、それほど重要なものではないかもしれません。
それでも資料を必死に守ろうとしている姿を見て、吉岡刑事の心境にも変化が生まれ、その後の取り調べで、捜査一課の取り調べを優先するように藤倉部長に進言しました。
吉岡刑事は最初は高圧的な態度をとっていて、自分たちの失敗を挽回し、手柄を立てることだけを考えていたように見えました。
でも、けっこういい人だったんですね。よかった、よかった。
土門さんは資料を守ったことに対して、マリコさんからもお礼を言われていましたね。
土門さんの誠実さがよくわかるエピソードでした。
土門さんに心酔している木島刑事が、土門さんが決めた突入のタイミングがよかったんだと誇らしげに言っていたのが微笑ましかったです(笑)。
・渋沢弁護士の悲劇
photoAC
この話で誰が一番かわいそうだったかと言えば、それはもちろん渋沢弁護士でしょう。
嵯峨根田奪還計画の犯人グループの一味で、爆発物を作成した野間春樹は、渋沢弁護士の実の弟でした。
幼い頃に両親を火事で亡くしたのですが、その火事は、当時両親が経営していた工場の従業員だった嵯峨根田が家に火をつけて起こしたものだったのです。
幼かった野間春樹は嵯峨根田が火をつけているところを目撃し、殺されたくなければ口をつぐんでいるように脅されます。
両親が亡くなって、別の家に引き取られていた二人は再会します。
嵯峨根田は両親が亡くなった火事の際に、現金を奪って逃げており、そのお金を元手にして投資の詐欺グループを作って、巨額のお金を手に入れます。
嵯峨根田を偶然見かけた野間は復讐を決意しますが、渋沢弁護士は、復讐をすれば同じ犯罪者になってしまうと言って、復讐をしないように諭します。
それでも野間は復讐をあきらめきれず、嵯峨根田の奪還計画の犯人グループに加わります。
犯人グループで爆発物の作成を担当して、必要な量よりはるかに多くの爆発物をラジコンヘリに取り付けて、嵯峨根田を殺害しようとしたのでした。
奪還計画が失敗した後に、犯人グループにその意図がばれて、野間は裏切り者として殺害されてしまいます。
渋沢弁護士は野間の殺害を指示したのが嵯峨根田であることを知ります。
また、嵯峨根田は、渋沢弁護士が担当になった当初から、渋沢弁護士が自分が殺害した工場の経営者夫妻の娘であることを知っていたと明かします。
渋沢弁護士は、嵯峨根田が両親や弟を殺害したことを悪いと思っておらず、詐欺事件についても被害者に償いとする意思も全くないことを知りました。
それまで、あくまでも弁護士として、嵯峨根田に償いをするように求めてきた渋沢弁護士の理性が感情に負けて、法廷で嵯峨根田を襲うという行動に出ることになりました。
あまりにも嵯峨根田が悪い奴すぎて、自責の念も反省の気持ちも全くないので、渋沢弁護士の気持ちはよくわかります。
両親ばかりか、弟まで簡単に殺害されて、理性で感情を抑えることができなくなったのでしょう。
法廷にかけつけたマリコさんは、渋沢弁護士に「あなたなら、間違ったほうに傾いた天秤を戻すことができるはず」と優しく声をかけていましたね。
・マリコさんが迷うことって・・・
事件のつらい結末の後で、ほっこりする屋上シーン。
マリコさんが渋沢弁護士のことを思い出して、同じことが自分に起こったら、どうするだろうと考えていると言うと、土門さんは
「俺には想像もつかんな。お前が迷ってる姿なんか、想像できないと言ってるんだ」
と答えます。マリコさんは、
「もう、人のこと、何だと思ってるわけ」
と応じます。
渋沢弁護士のことを考えて、少し落ち込んでいたようにも見えたマリコさんの気持ちが、土門さんの言葉で明るくなったようでした。
14シリーズには、他にもマリコさんが危機に見舞われた回があります。佐沢先生が登場した前後編です。
感想は以下に書きました。命の恩人の佐沢先生に、マリコさんったら・・・(涙)。