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恥ずかしいので、また今夜(ネタバレ感想)

以前、深海魚さんの「惚れない花嫁」シリーズと「セックスするまで死ねない」という作品の感想を書きました。

 

susie0325.hatenablog.com

 

 

最近知った作者さんなのですが、どの作品も絵がキレイで、ストーリーも面白くて、大好きになりました。

 

今日も深海魚さんの作品、「恥ずかしいので、また今夜」の感想を書きます。たぶんこの作品が、現時点での最新作だと思います。

 

これまでの作品が読み切り作品だったのに対し、「恥ずかしいので、また今夜」は初めての連載作品ということになるのでしょうか。

 

今までの作品もすごく魅力があるので、とっくに連載していても不思議ではないと思うんですけど(私の勘違いで、すでに連載されていたらごめんなさい)。

 

恥ずかしいので、また今夜

1~3巻(完結)

 

作者: 深海魚 出版社: 小学館

 

 

この作者さんの作品の特徴は、恋人になる男性がすごくかっこよくて、仕事もできて、女性にもとてもモテるタイプだということですね。

でも、ここが肝心なんですけど、主人公の女性を一途に愛していて、溺愛と言ってもいい感じなんです。これが女性の夢なんですよね~❤

 

いくらかっこよくて、優しくても、浮気性じゃね・・・憧れの対象にはなりにくいと思います。

 

「恥ずかしいので、また今夜」に出てくる紺野君は、まさに女性の憧れを集めるタイプですね。

感想を読んでも、紺野君に憧れる声や、こんな恋人がほしいという声が溢れています。

 

この作品の主人公の宇田川咲子は29歳(作品の途中で30歳になります)。とにかく、恥ずかしい思いをすることが大嫌いな性格です。

 

過去に2度手ひどい失恋をして、その失恋をまわりの人にも知られてしまったため、とても傷つきました。それで、もう恋はしないと決めます。

 

それから、自分にとっての優先順位の1位をお金、2位を仕事と決めて、ひたすら貯金と仕事に打ち込んできました。

 

 

でも、優先順位を決めてやってきたことで、生活は安定しているのですが、どこかむなしさを感じるようになります。

 

それで、恋はしたくないけど、結婚はしたいということで婚活を開始。

 

しかし、婚活で男性に会っても、まず貯金をし、お互いの仕事を尊重するための家事分担、子どもは二人までという条件を出します。

恋愛感情はいずれ失われるものと言い切り、この条件に同意してくれるパートナーを探していると言う咲子に、男性も引いてしまって、婚活がうまくいきません。

 

そうこうしているうちに、咲子の条件に完全に同意してくれる男性が現れます。

その三枝正直という男性は会社の経営者で、咲子を「聡明な女性」だと褒めます。

自分も経営者として常にドライな考え方をしなければならないが、今まで理解を示してくれる女性がいなかったとのこと。

咲子に結婚を前提としてのつき合いを申し込みます。

 

咲子も自分の考えをまるごと受け入れてもらい、安心感を得て、これが運命の出会いだと信じるようになり、正直とつき合うようになります。

 

肝心の(笑)紺野君は咲子と同い年で、咲子が勤める建設会社(おそらく。よくわかりません)に中途採用され、3ヶ月前に支社から咲子のいる本社に異動してきたばかり。

つまり、紺野君と咲子は同僚なのです。

 

仕事ぶりが認められて本社に異動してきた有能な男性で、もちろんイケメン。

真面目で硬いところのある咲子とは違って、全体的にとても余裕があって、コミュニケーション力が高い。

異動してからそれほど時間がたっていないのに、皆に頼られています。

 

咲子が「ノーミス、ノートラブル、コストカッター」として上司に評価されているのに対して、紺野君は細かいことにはこだわらず、柔軟で、度がすぎるほどのクライアントファースト。

紺野君は取引先からも絶大な信頼を得ています。

 

咲子は自分がそういう紺野君とは何もかも合わず、ぶつかってばかりだと思っていますが、紺野君はもっと度量が大きくて、必ずしもそうは思っていないようです。

 

咲子は正直と婚約して、以前はそれほど深く付き合ってこなかった会社の女性たちにも祝福してもらい、それまでにはない幸せムードを発散するようになります。

 

紺野君も咲子のそんな変化に気づき、

「がんばれよ」

と声をかけ、少し離れたところから咲子を見守っていたのですが・・・。

 

ある日、正直の家で、取引先にお金を渡す時期が早まったということで、咲子は800万円貸してほしいと言われます。

その言葉に驚いて、怪しいところも感じていた咲子ですが、正直さんの役に立ちたいということで銀行に行き、自分の口座から800万円を下ろします。

 

銀行を出るところで、偶然紺野君に出くわし、咲子の様子がおかしいと感じた紺野君に、

「どうした?顔真っ青だぞ」

と尋ねられます。しかし、咲子は

「なんでもない」

と答え、そのまま正直と待ち合わせしているカフェに行きます。

 

カフェで正直と会ったところで、早速お金を渡すように言われた咲子。するとそこに、なんと紺野君が登場!

 

紺野君は「咲子の幼なじみの弁護士をしている紺野」だと名乗り、ボイスレコーダーを取り出して、

「大事な幼なじみを心配しているだけなんで、気ィ悪くしないでくださいね?」

と威嚇します(笑)。

 

正直は紺野君が登場したとたん、時間がなくなったと言って慌てて席を立ち、咲子にまた連絡すると言って去っていきます。

 

要するに・・・結婚詐欺だったのです。その後すぐに咲子が正直の携帯に電話しても、着信拒否になっていました。

 

紺野君は銀行での咲子の様子がおかしかったことから、咲子の後をつけてカフェまで来て、はったりをかまして正直に問いただしてくれたのですね。

 

紺野君のおかげでお金はとられずにすんだ咲子ですが、恋愛がまたもやうまくいかず、心に大きな傷を負います。

 

それで、紺野君にも

「大丈夫だから、一人にして」

と言いますが、紺野君は

「ひとりにはしねえよ。大丈夫じゃねーだろ」

と答えて、胸を貸して、咲子を思い切り泣かせてくれます。

 

そして、結婚詐欺にひっかかったという恥ずかしいことを、会社の同僚には知られたくないと言う咲子のために、紺野君はその後もいろいろと協力してくれます。

 

この作品、結婚詐欺にひっかかるまでの話はほんの序盤で、この後に紺野君と咲子がつき合うようになってからが本番なんです!

そこにいくまでに、感想が長くなってしまった・・・。

 

二人が付き合うまでの話、付き合ってからのアレコレを、コミックでぜひご堪能ください!そして、紺野君の魅力に酔いしれていただければ(笑)。

 

私はたぶん今日もこの作品を読んでいることでしょう。はああ、いいなあ、紺野君!

 

 

深海魚先生の新作が発表されています♪ これまでに読んだ作品の感想をまとめました。

 

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