科捜研の女 20シリーズ第7話感想 風丘早月、罠に堕ちる
いやあ、これまでの科捜研の女の中でも、問題作と言ってもいいかもしれません。
新型コロナウイルスの感染拡大という状況が、大きな影響を与えたことは間違いありませんが。
私はリアルタイムで見られなかったので、皆さんのツイートを見てから見ました。
でも、リアルタイムで見られたとしたら、きっとぽかんとしているでしょうね。どうやって受け止めたらいいか、最初はわからないはず。
この話の制作については、東映HPにも書かれていましたので、そのあたりも含めて、私の推測も書いていこうと思います。
あらすじ、撮影裏話
第7話のあらすじ、撮影裏話、出演者の情報をお伝えします!
主なゲスト出演者(敬称略)
染野有来、高橋ひとみ
・第7話のあらすじ
今日も鑑定にいそしむ科捜研のメンバー。
どうやら過去の事件に関係する鑑定のようで、マリコは
「このままいけば、あの時とは違う結果が出るかもしれません」
とメンバーに告げる。
そんな時、科捜研に解剖医の風丘早月の娘、亜矢(染野有来)がやってくる。
マリコを師匠を呼び、慕っている亜矢は、科捜研が現在行っている鑑定にも興味津々。
内容を探ろうとするが、科捜研のメンバーは内容を知られないように、鑑定をしている物を隠したりする。
東映のHPに掲載されたあらすじはこちら。
・第7話の撮影裏話はこちら。
感想
第7話の感想です。
一口感想
コロナ禍の影響がこんなところに出てきていたのかという驚きがありました。
たくさんの人が関わる撮影には、準備しておかなければいけないこともいろいろあるんですね。
こういう試みをしてでも、9回の放送を実現させてくれたことについては感謝すべきなのかもしれません。
でも、びっくりしたなあ・・・。リアルタイムで見てたら、本当に戸惑っただろうなあ・・・。
こんな話初めてだし、もうおそらくないと思うんですけど。
この話の注目ポイント
今回注目したのは、以下のポイントです!
- 私の推測: 制作スケジュールの調整が大変だった?
- スピンオフみたい
- 長年愛されているドラマだからこその企画
- タイトルとのギャップ
- なんであの2つの回だったのかな?
・私の推測: 制作スケジュールの調整が大変だった?
いらすとや
皆さんもご存知のように、科捜研の女の19シリーズは1年間にわたっての放送でした。
今年の3月まで放送していたので、今年は新作シリーズは制作されないかもしれないと思っていました。
役者さんや、スタッフの方のスケジュール調整が難しいだろうと思ったのです。
でも、実際には20シリーズが10月から放送されることになり、大喜びしたのですが。
今年は新型コロナウイルスの感染拡大という不測の事態が発生したことにより、ドラマの撮影も大きな影響を受けたと聞いています。
これまでの20シリーズを見ていて、制作スケジュールの調整が難しかったのではないかと思いました。
ひょっとして科捜研の女の新作シリーズは、本当は今年制作されるはずではなかったのではないかという感じるくらいに。
そう思った理由は、
- 新しい脚本家さんによる話が多いこと
- 科捜研メンバー以外の役者さんがいない回がけっこうあること
- 例年だと、秋に放送開始であれば、8月にクランクイン。でも今年は、6月にすでに撮影していたらしい
です。
新型コロナウイルスの影響で、撮影時期がイレギュラーになって、いつもの脚本家さんたちのスケジュールが抑えられなかった。
役者さんたちも、撮影に参加できる時期がうまく合わなかった。
こういう事情があったのではないかと。
でも、こういう事情があっても、制作ができたのは長年続いている科捜研の女というドラマだからこそという面もあると思います。
東映のHP、第8回のページには、
「今回の脚本は、コロナで先々何が起こるか分からない(ロケ撮影ができなくなるかもしれない)ので、
科捜研で”事件”が起きる話を作ったらどうなるのだろう……という着想からスタートしました」
と書かれていました。
実際にはロケ撮影ができなくなるという事態にはいたらなかったものの、もとのアイデアを生かしたということなんでしょうね。
「異色の第7話」という表現もされていたので、制作側にとってもやっぱりイレギュラーな回だったということですよね。
なんかこの項目だけでずいぶん長くなってしまった・・・。
・スピンオフみたい
話自体の感想は「スピンオフみたい」というものです。
風丘先生のために、科捜研のメンバーが誕生日のお祝いをしようとしているという感じは最初の方からなんとなくわかっていました。
最初からスピンオフだと思って楽しめば、けっこう面白かったかもしれません。
「今回は本編はお休み!科捜研のメンバーが風丘先生の誕生日をお祝いするよ」
と予告していたら、どうだったでしょう。そうしていたら、内容ももっと遊んだ感じにできたかも。
それでは見る人が減りますかね?どうでしょう?
・長年愛されているドラマだからこその企画
こういう話が作れるのも、科捜研の女が長年愛されているドラマで、キャラクターの個性がしっかりと理解されているからでしょうね。
マリコさんにしても、風丘先生にしても、他の科捜研のメンバーにしても。
そうでなければ、こういう話は作れませんよ・・・。
私は宇佐見さんが花束を買いにいくのがうれしかったです(笑)。
・タイトルとのギャップ
今回見る人が最も戸惑ったポイントは、タイトルとのギャップだったのではないでしょうか。
「風丘早月、罠に堕ちる」
風丘先生のこれまでの個人回は、精神的にヘビーな回が多いです。旦那さんの死の真相がわかったり、元同僚が自殺した事件だったり。
予告を見た感じでは、風丘先生に危機が!と皆が思ったでしょう。制作側はそれを狙ったのだと思いますが。
で、実際に見てみるとああいう内容だったので、困惑しますよね・・・。
今週風丘先生が危機に見舞われるってことですか?
・なんであの2つの回だったのかな?
いらすとや
第7話には19シリーズの第4話、室井滋さんが出演された回と、第30話の筒井真理子さんの登場回の映像がたくさん使われていましたが。
どうしてあの2つの回だったんでしょう?話の流れからすると、別の話でもよかった気がするんですが。
どちらの回も好きなので、それはそれでよかったんですけど、ただ疑問なんです。
関係者の許可が取りやすかったんでしょうか(笑)。
さて次回。たぶん通常の回だと思うんですが、風丘先生は危機に見舞われるのか!どうでしょうか?
そして最終回。土門さんが監禁される話だということが伝わってきていますが、どうなるんでしょう?
いけないとは思うんですけど、毎年年末年始恒例で、こういう危機にはだいぶ慣れてきてしまった・・・。