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動物のお医者さん (ネタバレ感想)

今日はずいぶん前のマンガなんですけど、「動物のお医者さん」を取り上げます。

作者の佐々木倫子さんの作品って、本当に独特な世界で面白いんですよね。

 

動物のお医者さん

 

愛蔵版 1~6巻(完結)

文庫版 1~8巻(完結) 

作者: 佐々木倫子 出版社: 白泉社

 

この作品は大人気でドラマにもなりました。主人公が飼っていたシベリアンハスキーが、人気の犬種にもなりましたよね。

でも、シベリアンハスキーって大型犬だから、飼うとなると条件が整っていないと難しいとは思いますが。

 

  

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主人公は北海道大学獣医学部に入学し、将来は獣医になることを目指している学生の西根公輝(まさき)。

本名は「まさき」なのですが、同居している祖母には「キミテル」と呼ばれているし、友人や大学の先生には「ハムテル」と呼ばれています。

この記事ではよく呼ばれている「ハムテル」という名前を使います(笑)。

 

ハムテルは高校生の時、高校への行き帰りの近道として、北海道大学の構内を通っていました。

ある日、いつものように北大の構内を通っていると、足元にシベリアンハスキーの子犬が寄ってきます。

どこから来た子犬かとあたりを見回していると、頭に羽根の飾りをつけて、顔にペインティングをして、インディアンのような扮装をしている中年男性がやってきます。

その男性が北大獣医学部の病院講座の漆原教授。

 

その子犬は、漆原教授の友人の家の軒下で生まれました。母犬と他の子犬は衰弱が激しくて助かりませんでしたが、一頭だけ生き残ったのです。

漆原教授は友人に頼まれて、大学でその子犬を保護して育てます。

飼い主を見つけようとしたのですが、見つからなかったので、自分がその子犬を飼うつもりで、その日自宅につれて帰ろうとしていたところでした。

しかし、子犬が気づかないうちに校舎を抜け出してしまい、探していたところに、キミテルと一緒にいる子犬を見つけました。

 

子犬を虫取りの網にいれて連れて帰ろうとした漆原教授を見て、ハムテルは心配になり、教授を呼び止めて、

「その仔犬 実験で使うのでは」

と言います。

 

ハムテルと一緒にいた友人の二階堂は、北大を受験しようとしているのに、北大の教授に口答えすると、入試の時に不利になるかもしれないと言って、ハムテルを止めます。

漆原教授はハムテルが北大を受験しようとしているのを知り、

「キミは将来獣医になる!!」

と予言し、その予言が当たるかどうかの賭けとして、教授はカシオミニを、ハムテルはその仔犬を使うように言います。

要するに、教授はハムテルの高校生らしからぬ落ち着きと、一軒家に住んでいるということから、ハムテルに仔犬を押し付けようとしているのです。

 

結局ハムテルは押し付けられたまま、チョビと名付けられる仔犬の飼い主となり、教授の予言通り、二階堂と共に北大の獣医学部に入って、獣医を目指すことになります。

 

ハムテルと愛犬のチョビは穏やかで大人しいタイプなのですが、まわりの家族やチョビの他に飼っているペット、大学の友人や先生など、皆一癖あって面白いキャラクター揃いです。

 

ハムテルの親友の二階堂は、一緒に獣医学部に進学したのに、なんとネズミが心底嫌いなのです。

ネズミは大学の授業や研究でも扱うのに、どうするんでしょうか。その奮闘ぶりが面白いです!

 

若い頃アフリカに赴任して、すっかりアフリカにハマってしまった破天荒な漆原教授。

馬が大好きで、上品で優秀なんだけど、学生の頃から一緒だった漆原教授に押されてばかりの菅原教授。

ハムテルたちの先輩で、綺麗でおしゃれなのに、行動も頭の回転もゆっくりで、変わった性格の菱沼さん。

ハムテルの両親は仕事で海外にいるため、唯一ハムテルと同居している気が強くて、わがままなおばあさん。

おばあさんに飼われていて、なぜか関西弁をしゃべる三毛猫のミケ。

ハムテルが小学生の時に、道で売られているのを買ってきて、強くなるように鍛えたため、本当に誰よりも強くなってしまったニワトリのヒヨちゃん。

 

獣医学部の勉強や日常もとても興味深いですし、動物の治療の大変さもわかります。

愛蔵版に収められている「Making of 動物のお医者さん」を読むと、連載が始まった当初は作者さんも動物や獣医さんの仕事について詳しかったわけではなかったようです。

取材に行ったり、いろんな方から話を聞いて、作品を描かれていたとのことです。

 

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楽天Kobo 愛蔵版や文庫版ではない通常のコミックです。


 

 

面白いエピソードがいっぱいあるのですが、私が特に好きなのは犬ぞりの話です。

チョビはある日、いつものようにハムテルと一緒に北海道大学の動物病院に来ていて、病院の外でブッチャーさんという外国人に声をかけられます。

ブッチャーさんは犬ぞりのチームを作っていて、そのメンバーになってくれる犬を探していたのでした。

 

ハムテルとチョビはブッチャーさんの誘いを受けて、犬ぞりのチームに入ることになり、トレーニングをして、大会に出場することになります。

チョビは当然犬ぞりを引いて走るのですが、ハムテルもチームの中で一番若い飼い主ということで、マッシャーという役割を果たすことになります。

マッシャーはソリに乗って、犬たちに指示を出す役目。個性的で勝手な犬たちをまとめて、ちゃんと走らせるのは簡単なことではありません。

ハムテルも最初は苦戦するのですが、そうこうしているうちにチームの犬たちとの絆も生まれ、レースでも好走できるようになります。

 

ブッチャーさんは、犬ぞりが盛んなアラスカ地方の出身なのですが、長年日本で暮らしていて、犬ぞりを始めたのはつい最近のこと。

ハムテルたちは、ブッチャーさんが犬ぞりレースのベテランだと思って頼っていたので、その話を聞いて驚きます。

 

そして、犬ぞりのチームに参加している犬たちも本当に個性的な犬ばかり。私は特にリーダーのシーザーが大好きです。

シーザーは足が速くてまっすぐ走り、リーダーにふさわしい犬です。

でも、けんかっぱやくて、にぎやかなことが好きなお祭り野郎で、レースの日に早めに会場入りすると、騒ぎすぎて体力を消耗するタイプ(笑)。

 

犬ぞりレースには漆原教授も参加するようになって、一層面白くなります。犬ぞりのエピソードやシーザーが出てくる話は特に好きですね。

 

こうやって書いてきましたが、この作品の面白さを百分の一も伝えきれていないという自信があります(笑)。

大人気のマンガだったのですが、ずいぶん前の作品なので、読んだことのない方もけっこういるかもしれませんね。

 

動物が好きな方には、絶対後悔はさせません。ぜひこの作品を読んでみてください!

動物が特に好きではない方でも、面白いと思うんですけど(笑)。

 

動物のお医者さんは、以下のサイトでも電子版を読むことができます。