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実はこの作品、感想を書いている時点では全部読んでいないんです(笑)。それなのに、今感想を書くなという感じなんですが。
でも、結末はわかっているというか・・・。全部読んだら、たぶん感想を追加すると思います。
(4月22日記 全巻読みました!最後に少しだけ感想を追加しました)
魔女の媚薬
1~5巻完結
作者: 大海とむ 出版社: 小学館
とにかく美しい作品です。この作者さんは初めて知りましたが、すごく綺麗な絵で、背景も凝っていて、うっとりします。
登場人物も美しくて色っぽいです。ラブシーンもいっぱいありますが、ひたすらうっとりですね。
この方の作品はドラキュラとか、人間に変身できる狼とか、異界の者が登場することが多いようです。
絵の美しさとマッチして、独特の雰囲気を作り上げています。
この作家さんの作品は他にもいろいろあって、どれを最初に読もうか迷ったのですが、「魔女の媚薬」を選んだのは、主人公とその恋人の大人の色っぽさですかね。
もうとにかく2人の恋愛が素敵なんですよー。
黒魔女や白魔女が登場する魔界という設定も興味深いですが、もうなにしろ、この2人が出ていればそれだけでいいって感じです(笑)。
Image by Hans Braxmeier from Pixabay
主人公の香子(かおるこ)は、田舎でハーブショップを経営しながら一人で暮らしています。
香子の父親は不明で、母親は香子が小さい頃に家を出ていき、香子は祖母に育てられました。
その祖母もしばらく前に亡くなりました。
ある日突然、日比木要という男性が香子の店にやってきて、亡くなったと聞かされていた香子の母は、黒魔女になるために家を出ていったのだと告げます。
そして、その後魔女王になりますが、今は事情があって、ある場所に封印されているというのです。
香子は実は代々続く魔女の家系の一員であり、祖母は白魔女でした。
白魔女である祖母は、母が黒魔女になることを許さなかったため、母が家を出たのでした。
魔女王の母は封印された時、自らの力を別の器に封印する必要があり、娘の香子に自らの力を託しました。
要は魔女王の騎士であり、その魔女の力を守るために、香子のところにやってきたというのです。
自分が魔女の家系に生まれたことや、魔界のことなど全く知らされていなかった香子。
要の言葉に反発しますが、魔女王の力を制御しきれずに、暴発させてしまう場面が頻繁に起こるようになります。
香子の感情が乱れると、魔女王の力が暴発するので、そういう時は要が香子にキスをして(!)、暴発を抑えるのです。
香子は、最初は魔女の世界にも、自分の置かれた境遇にも、魔女王の力を守ると言ってやってきた要にも反発していました。
でも、要と一緒に暮らして、さまざまなピンチから助けてもらっているうちに、要が自分を誠実に守ってくれていることがわかり、要に惹かれていきます。
要も、騎士の任務で香子のところに来たのですが、香子が持っている魅力(チャーム)に惹きつけられて、香子を愛するようになります。
香子は魔女王の力を制御できるようになるため、黒魔女になることを決意します。
要は、香子を支配下に置いて、利用しようとする魔女協会から香子を守ろうと、堕騎士の烙印を押されても、香子と一緒にいることを選びます。
封印された魔女王が目覚める日が近づきますが、二人は今後どうなっていくのかというのが、私が読んだ3巻目までのあらすじです(笑)。
読んだ方の感想を読んでいると、最後はハッピーエンドになるようなので、安心しています。
話の流れを見ても、香子と要が引き裂かれて終わるということはない気がします。
香子と要の美しさにうっとりなんですよ、本当に!魔界の話とか、そのほかの話の流れはどうでもいいってくらいに(笑)。
要は全身黒づくめで、ちょっと強引なところもあってセクシーだし、香子も色っぽくてみずみずしい感じで、本当に綺麗です。美男美女のカップルなんですよねー。
要と一緒に香子のところにやってくる異界の生き物、ドラゴンとユニコーンも変身前はかわいいし。変身したら迫力が出てくるんですけど。
とにかく美しいうっとりするような世界に浸って、非日常の気分を味わいたい方にはお勧めです!私も早く、4巻、5巻が読みたいです(笑)。
*4月22日追記
全巻読みました(笑)。香子と要が大きな試練に直面するんですけど、なんかあっさり問題が解決されちゃったような気がします。
でも、いいんです。香子と要のカップルの美しさを十分に堪能できました。
あと、使い魔ちゃん達や異界の生物達の活躍がもっと見たかったかな。でも、いいんです。香子と要のカップルが・・・(延々と続く。笑)
いい作家さんに出会うことができて、うれしいです。他の作品も楽しみです。
「魔女の媚薬」は、以下のサイトで読むことができます。