16シリーズ第17話 完璧防犯システムの家
前回のバスハイジャック事件は緊迫感がほとんどありませんでしたが(笑)、今回はまさにマリコさんの危機です。
なにせ、猿ぐつわを噛まされて、縄でぐるぐる巻きにされて、誰もわからない部屋に閉じ込められてしまうんですから!
マリコさん、この事態からどうやって助かったのでしょうか? ええ、もちろんそうですとも。もちろんね❤
あらすじ、撮影裏話
第17話のあらすじ、撮影裏話、出演者の情報をお伝えします!
主なゲスト出演者(敬称略)
・第17話のあらすじ
警備会社から警察に、契約者の家で男性が殺害されているという連絡が入る。被害者は資産家の小田山老人。
以前自宅で窃盗犯と偶然に鉢合わせして、強い恐怖を感じたため、警備会社と契約し、完璧な防犯システムを導入していた。
小田山は30歳以上年下の妻、浩乃(佐藤仁美)と二人で暮らしていたが、浩乃はぐっすり眠っていて、異変に気づかなかったと話す。
浩乃の前の夫も結婚後すぐに突然死しており、土門達は、浩乃が今回も財産を狙って夫を殺害したのではないかと疑う。しかし、浩乃は犯行を完全に否定。
マリコは警備会社の秋月社長(石橋保)に防犯システムの話を聞き、その効果を検証するため、再度小田山邸を訪れる。
しかし、家の構造を確認している時に、何者かに襲われ、囚われの身になってしまう。
東映のHPに掲載されたあらすじはこちら。
・第17話の撮影裏話はこちら。
感想
第17話の感想です。
一口感想
正真正銘のマリコさんのピンチですね。犯人の女、本当に冷酷・・・。
危機に見舞われたであろうマリコさんの行方を探し、助けるために、科捜研のメンバーや土門さんたちが一丸となって捜査を進めるところが良かったです。
被害者の妻役の佐藤仁美さん、いい味出してました!
容疑者に肩入れしたわけではなく、ただ科学の力で真実を明らかにしたいマリコさん。
その姿勢が一切ブレていなかったのも、実にマリコさんらしいと思いました。
この話の注目ポイント
今回注目したのは、以下のポイントです!
・珍しい2回連続の危機
16話のバスハイジャック事件と、今回の監禁事件。マリコさんが2回連続で危機に見舞われるのは珍しいですね。16話がそれほどの危機じゃなかったから(笑)?
16シリーズの終わりに、マリコさんと仲間たちの絆を強調しておきたかったのでしょうか。
・久しぶりの佐藤仁美さんの登場
佐藤仁美さんは、風丘先生の初登場回の8シリーズ第1話にも出演されていました。それ以来のご出演だと思うんだけど、違うかな?
前回はクレーマーで殺害されてしまう役でしたが、今回は後妻業だと疑われる資産家の妻の役。どちらも一癖ある役でしたが、いい味出してましたね!
セリフ以外にも、相手の言葉を受けて眉毛を上げたり、警察が自宅にやってきて、面倒くさそうに対応したりなど、すごく感じが出ていたと思います。
今回演じられた浩乃は、確かに財産狙いで結婚したかもしれないけど、前の夫も今回の夫も殺害してはいなかった。
マリコさんが自分を信じて、無実を証明してくれたのかと思いきや、マリコさんはいつものマリコさんで、ただ科学で真実を明らかにしただけだった。
それがわかって、さばさばした表情で帰っていく様子もよかったです。
それにしても、そんなに眠りが深い人っているのかな?地震があっても、大雨が降っても目が覚めないなら、ちょっとうらやましいかも(笑)。
・マリコさんにもしっかり意見を伝える亜美ちゃん
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完璧な防犯システムを導入している小田山邸。皆が外部の人間が侵入することはできないと考えていましたが、マリコさんだけは引き続き侵入の可能性を探ろうとします。
亜美ちゃんがマリコさんと二人で再び警備会社を訪れますが、その際、亜美ちゃんはマリコさんに侵入の可能性はないときっぱり伝えます。
マリコさんは亜美ちゃんにとって、尊敬する先輩なんだろうとは思いますが、周りを気にせず、突っ走る行動には呆れていることもあります。
今回も自分の意見をしっかり伝えているのが印象的でした。
・所長、珍しく頼もしい!
珍しくなんて失礼なこと言いましたが(笑)、皆にマリコさんを探しに行こうと促すところ、かっこよかったです!
検証のため、小田山邸を再度訪れたマリコさんの行方がわからなくなります。
小田山邸に設置されている防犯カメラの映像を調べたところ、邸に入っていくマリコさんの姿は確かに確認されました。
しかし、亜美ちゃんの鑑定により、科捜研の赤いジャンパーを着て、カメラに顔を向けることなく邸から出ていった女性は、マリコさんではないことがわかりました。
科捜研のメンバーはマリコさんは邸から出ていないと考えて、皆でマリコさんを探しに小田山邸に向かいます。
「さあ、みんな。マリコ君を探しに行くよ」
と掛け声をかける所長が頼もしかったです。
小田山邸に着いてからも、奥さんにテキパキと事情を説明し、皆に指示する姿がよかったです!
・もちろんそうなる!そうでなかったら暴れる!
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宇佐見さんと所長が、レーザー探知機で小田山邸の壁の内側に空洞があることを発見します。
それを聞いた土門さんが、場所を移動し、普通の棚だと思われていたものが実は隠し部屋の扉になっていることを発見!
真っ先に隠し部屋に入り、マリコさんを発見します。抱き上げて、猿ぐつわと縄を解いて、マリコさんを解放する土門さん。
それはもちろん、他の誰でもない土門さんの役目ですよ!!他の人がやったら暴れる~💢
・親の心子知らず
警備会社の社長は一人で娘を育てていましたが、娘は父親との喧嘩をきっかけに、家を出てしまいました。
その後、親しい男の子と行動を共にするのですが、その男の子が実は小田山さんを殺害した犯人の息子でした。
犯人は以前小田山邸で家政婦として働いており、その間に小田山さんと男女の関係になって、息子が生まれます。
小田山さんは息子を認知したものの、犯人の女とは結婚しようとしませんでした。
その後、小田山邸に泥棒が入り、家政婦だった犯人の女は戸締まりをしっかりしなかったという理由で解雇されます。
それで小田山さんに恨みを抱き、息子と共謀して、小田山さんを殺害します。
罪を妻である浩乃さんにかぶせれば、息子が唯一の遺産相続人になり、小田山さんの莫大な財産がころがりこんでくると考えたのです。
小田山さんを殺害するためには、防犯システムを導入した警備会社の社長に協力させる必要があります。
それで息子が社長の娘に近づいて行動を共にし、半ば人質のような形にして、社長を脅して犯行に協力させていました。
社長は仕事で顧客の安全を守っていますが、一番守りたいのは娘でした。
でも、その娘は父親に監視されていると感じて反発し、家を出てしまいます。そして、犯人の女と息子に利用されることになります。
社長と娘は口封じのため、犯人の女と息子に殺されそうになりますが、土門さんやマリコさんたちがその場にかけつけて、助けられます。
父親の娘を愛する気持ちもちゃんと伝わって、よかったですね。
それにしても犯人の女、確かに小田山さんに結婚してもらえず、冷たくされて恨む気持ちはわかりますが、そこまでやるか?という感じです。
息子も何の罪悪感もなく、実の父親を殺害する計画に手を貸していて怖い。
・藤倉刑事部長からの感謝の言葉
マリコさんが唯一人、外部からの侵入の可能性を追及しようとしたために、今回の事件の真相が明らかになりました。
他の人は妻の浩乃さんの犯行ではないかと疑っていて、冤罪が生まれた可能性もありました。
藤倉刑事部長は、冤罪を防げたことに関して、マリコさんにお礼を言います。「はた迷惑なまでの執念」とか、余分な言葉はくっついてましたが(笑)。
かつては対立していた藤倉部長が、マリコさんにまともにお礼を言ったのは初めてですね。というか、この回以外はないと思います。
ここに至るまでの道のりを思い浮かべていたのか、藤倉部長も感慨深い面持ちでしたし、マリコさんもちょっと涙ぐんでいました。
土門さんが中に入って、マリコさんに何か返事をするように催促していたのもいい感じでした。
・「マリコさんが無茶できるのも、皆に守られているからなんだよね」
その頃科捜研のメンバーは、風丘先生が差し入れてくれたスイーツと、宇佐見さんが入れてくれたお茶を楽しみながらまったり。
風丘先生は、
「マリコさんが無茶できるのも、皆に守られているからなんだよね」
と言い、宇佐見さんは
「守り守られ。仲間なんですから」
と答えていて、暖かな気持ちになりました。
それにしても亜美ちゃん、呂太君が行方不明になったら、探さないで、もっと優秀な後輩に来てもらうの?もちろん冗談で言ってましたけどね。
マリコさんも皆の言葉に答えるように、土門さんに仲間の皆がいるから頑張れると伝えます。
マリコさん、そこはちゃんと名前を出さないと。ほら、仲間だけじゃなくって、目の前の人の名前をね❤