16シリーズ第16話 地獄のバスツアー
マリコさんがピンチに陥った回を振り返ろうというこの企画。今回は、マリコさんがバスジャックに巻き込まれた回です。
客観的に見ると大ピンチに陥っている状況なのですが、実際には全く緊迫感がない(笑)。マリコさんの大丈夫感、半端ないです。
あらすじ、撮影裏話
第16話のあらすじ、撮影裏話、出演者の情報をお伝えします!
主なゲスト出演者(敬称略)
林泰文、小川菜摘、少路勇介、鈴木貴之、矢野優花、甲斐将馬、篠原真衣
・第16話のあらすじ
元モデルで、今はデザイナーをしている女性(篠原真衣)が殺害されているのが発見される。
臨場したマリコは、解剖に立ち会うため、バスに乗って洛北医大に向かう。
バスが出発した直後に、ハイジャック事件が発生。マリコと運転手、4名の乗客が人質になる。
土門をはじめとする捜査一課の刑事や科捜研のメンバーが、バスの捜索を開始するが、バスの行方がなかなかわからず、犯人(林泰文)からの要求もない。
その頃、バスの社内では、犯人が人質に自己紹介を要求したり、自分が作ったカレーを食べさせたりなど、奇妙な行動を始める。
マリコは限られた環境のなかで、なんとか人質を無事に解放させようとするが・・・
東映のHPに掲載されたあらすじはこちら。
・第16話の撮影裏話はこちら。
感想
第16話の感想です。
一口感想
殺害された人がいるのに不謹慎かもしれないですけど、とても楽しいお話です。
マリコさんたちはバスジャック事件に巻き込まれるのですが、犯人がどこかピントが外れていて、全く緊迫感がない(笑)。
それに、マリコさんが本当に肝が座っていて動じないので、安定感半端ない。ということで、ずっと安心して見ていました。
あの犯人とマリコさんとじゃ、勝負は初めから見えています。勝負にもならないっすね(笑)。
デザイナーを殺害した犯人が予想外の人物だったこと、マリコさんに試薬を届けに来た土門さんのかっこよさなど、いろいろ印象的なエピソードもある話でした。
この話の注目ポイント
今回注目したのは、以下のポイントです!
・人気投票1位
この話は、テレビ朝日が2018年3月に発表した「ファンが選ぶ名作エピソード・ベスト10」の第1位に輝きました。
確かに面白い話だけど、1位になったのは少し意外でした。
でも、この結果には投票の方法が大きな影響を与えていると思います。
テレビ朝日が選んだ話の中から好きな回を10個選ぶという方法だったので、10個の中の1個に入っている確率が高かったということではないかと。
比較的最近の話でしたしね。それでも十分すごいんですけど。
ただ、肩がこらずに楽しめて、何回も見られる話で、私も大好きです。
ところで、この人気投票の2位、3位、4位になった話の再放送、なんとかなりませんか💧。関東地方在住ではないので、録画ができていないんですよー。
ぜひぜひ再放送を!!
・マリコさんが限られた環境でなんとかする話
マリコさんが閉じ込められたり、今回のように人質になったりして、限られた環境の中で、科学の知識を生かして、事態を打開する話、面白いですよね。
科捜研の女ならではのエピソードだと思います。
土門さんが登場する前の4シリーズの第5話で、マリコさんと新山刑事が滞在していた嵐山温泉が土砂崩れの影響で、外部との行き来や連絡ができなくなる話も面白かったです。
6シーズンの第9話、土門さんがマリコさんをお姫様抱っこした回も、そういう要素がありました。
7シーズンの第7話では、犯人が高速バスを爆破すると脅迫してきた事件が発生します。
この時は、マリコさんが犯人たちに利用されていたことが後でわかるのですが、高速バスの中にある物を使って、マリコさんが爆発物を処理しようとする話でした。
あ、そういえば2015年の新春SP、恐竜回もそういう要素があるじゃないですか!だから再放送~!!
・篠原真衣さん
皆さんもご承知のように、科捜研の女にゲストとして出られた俳優さんは、複数回出られている方も多いです。
篠原真衣さんは、この回で殺害されてしまったデザイナーの役を演じていらっしゃっいました。
この回のほかにも、18シリーズ第4回で、国生さゆりさんが演じた上司の部下役を演じていらっしゃいます。
最近では、19シリーズの浅野ゆう子さんが出演された前後編で、浅野ゆう子さんが演じた刑事の旦那の愛人役として出演されました。
どうしてこんなにいろいろと書いているかというと、どの役も全く印象が違って驚いたからです。
同じ役者さんが演じていらっしゃるとは思いませんでした。ご本人のブログに掲載されている写真も感じが全然違う・・・。役者さんってすごいですよねー。
・なんか間の抜けた犯人。でも、気持ちはわかる
犯人は実は殺害されたデザイナーとは知り合いで、犯人はその女性に好意を寄せていたんですよね。
殺害される間際に、助けを求める電話をもらったけど、何もできなかった。女性を助けられなかった。
それで、警察にまかせず、自らの手で犯人を見つけ出し、復讐しようとして、バスジャック事件を起こしたわけですが。
自分で何回も「自分は頭が悪い」と言っていましたが、マリコさんのように科学の知識があるわけでもないので、ちょっと的外れな行動をしてしまいます。
バスジャックという犯行に及んではいるんだけど、どこかユーモラスというか・・・。
そこをマリコさんに利用されてしまうわけですが、好きな人を殺害されて、犯人に復讐しようと考えた気持ちはわかります。
・割と落ち着いている人質たち
自己紹介でマリコさんが警察の人間であることがわかり、しかもマリコさんがなんか頼れる雰囲気を醸し出しているせいか、人質たち、妙に落ち着いていますよね(笑)。
犯人がどこか奇妙な行動をとっていたせいかもしれないけど。
犯人はもちろんですが、他の人質たちもしっかり個性が出ていて、見ていて面白かったです。
・やはり肝が座っている亜美ちゃん、さすがの宇佐見さん
マリコさんはバスジャック犯に、デザイナーを殺害した犯人を見つけるのに協力すると言います。
殺害犯を見つけるため、試薬を取り寄せようと、ペットボトルに化学式らしきものを書いて、ボトルをロケットにして飛ばします。
バスに突入する準備を進めていた刑事たちがいた場所と、科捜研のメンバーが待機していた場所の中間ぐらいのところに、ロケットが落ちます。
皆が警戒する中、亜美ちゃんはペットボトルに何か文字が書かれているのに気づき、近寄っていって、ボトルを取ってきます。
こういう時、女性の方が肝が座っていますよね。亜美ちゃんは特に、マリコさんを見習ったのか(笑)、肝が座っているところがあると思います。
そして、科捜研のメンバーがペットボトルに書かれている化学式を見たところ、おかしな記述があることがわかります。
その謎を解いて、マリコさんのメッセージの意味を理解したのは宇佐見さん。さすがです。
・きゃっ、土門さんかっこいい❤
試薬が入っていると見せかけた空の容器を持って、バスに近づいていくのは土門さん。
銃を持っていないことを犯人に示すシーンや、マリコさんとアイコンタクトをするシーン、いちいちいいですね❤
その前に、警察がバスが止まっている場所にたどり着いて、犯人に完全に包囲されていることを伝えるシーンもよかった!
マリコさんじゃないけど、土門さんもいると安心感がありますよねー。
・女性デザイナーを殺害したのは、予想外の人物
いらすとや
女性デザイナーを殺害したのは、パート務めをしている主婦でした。
この主婦は被害者の女性のモデル時代からのファンで、ストーカーとも言える行動をとっていました。
マリコさんがブルーベリージャムを塗ったリトマス試験紙を使った検査をして、この主婦が犯人であることを突き止めます。
それで、バスジャック犯にも、主婦本人にも、犯人ではないことがわかったからと理由を偽って、主婦だけを先にバスから降ろします。
マリコさんが飛ばしたペットボトルに書かれていたメッセージは、先に降ろした人物が殺害犯であることを伝えるものでした。
そのメッセージは宇佐見さんが解読して、土門さんにも伝わっていました。
小川菜摘さんが殺害犯の主婦を演じていらっしゃったのですが、雰囲気がよく出てたと思います。
殺害犯は動機も身勝手だし、何かずれている感じがしました。こういう人に殺害されてしまった被害者は、気の毒としか言いようがありません。
たぶん殺害したことは悪いことで、罪だということさえ、理解していない感じがするからです。
取調室でも、自分がたまたまジャムを持っていたために、犯人だとばれてしまったということばかりを強調していました。
土門さんも蒲原刑事も、これ以上話を聞いてもしかたがないという感じで、取り調べを打ち切ってしまいましたね。
殺害された被害者はいるのですが、ユーモラスで楽しい回でもありました。