7シリーズ第7話 人質になったマリコ 京都~淡路島 高速バス爆破予告
マリコさんが危機に見舞われた回の感想を書いています。この回はマリコさんが無茶をしたわけではなく、ただ事件に巻き込まれただけです。
あらすじ、出演者の情報
第7話のあらすじ、出演者の情報をお伝えします!
主なゲスト出演者(敬称略)
・第9話のあらすじ
マリコは、働く女性が仕事の体験を語るシンポジウムにパネラーとして招かれる。
他の参加者たちと送迎バスに乗って、シンポジウムが開催される淡路島に移動していた時、参加者の一人の携帯に、バスに爆弾を仕掛けたという電話がかかってくる。
犯人は参加者一人一人に対して身代金を要求し、指定する場所に身代金を持ってくるよう指示する。
さらに、バスを止めると、爆弾を爆破させると脅す。
マリコたちはバスに仕掛けられていた爆弾を見つけ、バスの中にある限られたもので爆弾処理しようとする。
感想
第7話の感想です。
一口感想
この話のマリコさんは、無茶をしたわけではなく、単に事件に巻き込まれただけです。
マリコさん、人質にとられたり、監禁される経験が結構あるのですが、今回はそれほどの危機ではありませんよね、マリコさん的には(笑)。
科捜研の女には、マリコさんが鑑定道具や薬剤が十分にない場所で、科学の知識でなんとか事態を打開しようとする話がいくつかあります。
そういう話って面白いですよね。科捜研の女ならではのストーリーだと思いますし、これからこの類の話の感想も書いていければと思っています。
この話の注目ポイント
今回注目したのは、以下のポイントです!
- 「パネリストって柄じゃないだろう」
- 娘を心配する榊所長
- 科学知識で事態を打開するマリコさん
- 加害者の女性たちへの優しいまなざし
・「パネリストって柄じゃないだろう」
ダンシング☆トッシーさんによる写真ACからの写真
殺人事件が発生して、土門さんや科捜研のメンバーは臨場します。
土門さんはマリコさんが来ていないことに気づいて、マリコさんは後から来るのかと尋ねます。
美貴ちゃんがシンポジウムのパネラーとして淡路島に行っていることを伝えると、
「パネリストって柄じゃないだろう」
ひどいじゃないですか、土門さん(笑)。土門さんが登場したばかりの頃ならではの発言ですよね。
でも、土門さんは、マリコさんからバスに仕掛けられた爆弾を無事解除できたことを聞いて、
「大した女だ、お前は」
と言っています。その言葉を受けて、マリコさんは
「それ、褒め言葉よね?」
と返します。
土門さんの「大した女だ」というセリフは、以下の回でも言っていました。
マリコさんの「褒め言葉よね?」というセリフは、もっと後のシリーズで言い始めたと思っていたのですが、この頃からもう言っていたのですね。
・娘を心配する榊所長
高速バスに爆弾が仕掛けられていたことがわかり、府警本部では捜査の体制を整えようとしていました。
捜査会議をしている時に、榊所長の携帯にマリコさんから電話がかかってきます。マリコさんがバスに乗り合わせていることがわかり、とても驚いて、動揺します。
榊所長がいた頃も、マリコさんは何度か事件に巻き込まれますが、その度に父親として、とても心配している所長が印象的です。
それこそ、入院した娘の下着が見つけられないくらいに(笑)。
・科学知識で事態を打開するマリコさん
犯人は爆弾が本物であることを示すために、光子さんや、バスに乗り合わせていた他の女性達の身代金を持って集まった人達の前で、ゴミ箱を爆破します。
科捜研のメンバーが燃焼残渣や残った物の鑑定をして、バスに仕掛けられている液体の爆薬の成分を突き止めます。
爆薬の成分が特定されて、亜鉛を注入すれば爆発を防げることもわかったのですが、バスの中では亜鉛や必要な器具がありません。
マリコさんはどうすればいいのか悩みますが、他の女性がシンポジウムで見せるために持っていた栄養ドリンクに亜鉛が含まれていることが判明。
また、もう一人の医師の女性が注射器をいつも持ち歩いているということで、亜鉛を爆弾に注入する器具も揃いました。
爆薬が仕掛けられている場所を見つけるのにも、乗客の女性が持っていた携帯ラジオが役に立ちました。
でも、器具や亜鉛は揃っても、科学知識のあるマリコさんがいなければ、爆弾を処理することはできませんよね。マリコさん、頼もしい!
この話はこれまでに2、3回見ているのですが、以前はそれほど疑問を抱くことはありませんでした。
バスという限られた空間の中に、爆弾の処理に必要なものが全部あって、しかも爆弾を処理できるマリコさんもいるということに。
でも、今回見直してみて、やはり出来すぎだなと思いました。マリコさんが後で、全てが揃っていたことに疑問を持つのも当然です。
・加害者の女性たちへの優しいまなざし
photo by クマキチ ぱくたそ(www.pakutaso.com)
マリコさんが乗っていた高速バスには、シンポジウムを主催した会社の女社長も乗っていました。
この女社長は、現在の会社を設立する前はコンサルタントとして活動していて、ある田舎の村の村起こしイベントを企画し、村民から資金を募りました。
しかし、女社長は実際にはイベントを開催するつもりはなく、集めた資金を持ち逃げしました。そして、その資金を元手にして会社を設立したのです。
村の将来のためを思って資金を出した村民たちは、お金を取り戻すことができませんでした。
生活が成り立たなくなったり、自殺したり、亡くなった人もいました。
女社長の部下の女性はその村の出身で、女社長に恨みを抱き、復讐するために入社しました。
部下の女性がつきあっていた男が、爆弾を使った事件を起こそうとしていることを知って、その計画に便乗して、女社長からお金を取り戻すことを考えます。
マリコさん以外のバスに乗り合わせていた女性たちは同じ村の出身で、協力してお金を取り戻そうとしました。
事件の全貌がわかった後も、マリコさんは女性たちに優しく声をかけます。
他の働く女性たちの体験談が聞けるシンポジウムに参加することを、とても楽しみにしていたと。
そして、女性たちがそれぞれ、今の仕事に就くことになった理由を聞いていました。
最後の屋上での土門さんとのシーンでも、マリコさんは、女性たちはきっとやり直せると言っていました。
「だって、彼女たちには故郷があるんだもの。待っていてくれるふるさとが」
と。
自分が事件に利用されたことを怒るのではなく、このような計画を立てることになった事情を思いやって言葉をかけたマリコさん。優しいですね。
爆弾を仕掛けた男が警備員の男性を殺害してはいるのですが、最後のシーンは穏やかで温かい雰囲気でした。