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科捜研の女 感想 13シリーズ第9話

13シリーズ第9話 「転落死の闇!禁じられた検証実験!!捜査情報を絶たれたマリコ

 あらすじ、撮影裏話 

・第9話のあらすじはこちら。

科捜研の女13 第9話|東映[テレビ]

・第9話の撮影裏話はこちら。

 科捜研の女13 第10話|東映[テレビ]

 

この回の注目ポイントは、

  • 科捜研に遊びに来ている木島刑事
  • 藤倉刑事部長に牽制されるマリコさんを心配する土門さん
  • 広報課の江崎さん登場
  • 屋上での密会
  • 相馬さんの機転
  • 若い奥さんとの新生活を夢見た犯人
  • 「今までのやり方を変えるつもりはありません」 です!

 本当は前置きに19シリーズの最終回のイベントのこととか、いろいろ書いてたんですけど、消えてしまってがっくりきたので、すぐに感想に移ります(泣)。

・科捜研に遊びに来ている木島刑事
この回は、その前に放送されたSPを見ないと、つながりがわかりにくいです。
ですから、ぜひ再放送してください(しつこい)!!
SPでマリコさんは監察官の聴取を受け、佐久間刑事部長が責任をとって、辞職することになりました。
 
その後、佐久間刑事部長の役職を引き継いだのが藤倉刑事部長。
「鑑識や科捜研はあくまで道具。推理や捜査は刑事が行うもの」
という考えを持っています。
 
ですから、冒頭の就任挨拶で新たな方針を打ち出します。
それは、鑑識や科捜研が出した鑑定結果は、個々の鑑識課員や科捜研の研究員が刑事に直接伝えるのではなく、刑事部長に書面にして提出するというもの。
 
藤倉刑事部長の挨拶を聞いて、科捜研のメンバーや刑事達はやりづらくなると感じています。
 
その時に、科捜研と刑事課の情報共有が難しくなるから、科捜研にもなかなか来られなくなると心配する木島刑事がおかしかったです。
「風丘先生のお菓子も食べられなくなるし」とか、科捜研に息抜きに来ていたのがバレバレの様子で。
その様子を見た亜美ちゃんが、 「遊びに来てたんだ」 と先輩をからかいます。
相馬さんも 「遊びに来てたんでしょ」 と追い打ちをかけていたのが面白かったです。
 
・藤倉刑事部長に牽制されるマリコさんを心配する土門さん
この回で特に好きなシーンがこれです!!
藤倉刑事部長は、科捜研の研究員であるマリコさんが、刑事である土門さんと勝手に情報共有して、捜査にまで首をつっこんでくるのはもってのほかだと考えています。
 
それで、就任挨拶が終わった時にわざわざマリコさんのところにやってきて、
「(これからの方針が書かれた資料の内容が)わかったか」
と尋ねます。
戸惑いながらもわかったと答えたマリコさんに、
「それはよかった。君のために書いた」
マリコさんを特に問題視していることを伝え、牽制します。
 
同じ会議室で就任挨拶を聞いていた土門さんが、二人のやりとりを聞いていました。
前回のSPで監察を受け、つらい立場に置かれたマリコさんを心配するように、ちらっと振り返ります。
 
なんかここがいいんですよー。これ以上マリコさんを窮地に立たせたくないという気持ちが出ているようで。
その気持ちが、あの「指差し」にもつながるのです。
 
 
・広報課の江崎さん登場
新任の刑事部長に敵視され、苦しい立場に置かれたマリコさんですが、皆がマリコさんに辛くあたっているわけではありません。
救いの神も現れます。それが広報課の江崎さん。
 
江崎さんは、新しい体制では藤倉刑事部長に情報が集まり、職員同士の情報共有が自由にできない状況を危惧していました。
それで、広報課だからできることで、刑事課からの情報が入らず、要望した実験や聞き込みでの立ち会いなども許可されず、動きがとれなくなっていた科捜研を助けてくれます。
 
「私、科捜研の味方ですから」
と言って。 最初に登場したこの回を見ると、江崎さんのその後が本当に残念になります。
 
・屋上での密会
マリコさんはこれまでのように、鑑定でわかったことを土門さんに伝え、事件について話し合おうとしますが、なぜか土門さんはそっけない。
 
事件現場でも、府警本部の廊下でも
「鑑定結果は書面で刑事部長に報告する決まりだろう」
などと言って、それ以上話をしようとせず、さっさと立ち去ってしまいます。
その態度の変化に戸惑い、土門さんの後姿を寂しそうに見つめるマリコさんが印象的。
 
でも、府警本部の廊下でマリコさんが話しかけたときには、土門さんは同じように立ち去りながら、片腕を挙げて、人差し指を立てて、上を示します。
そう、屋上に来いってことですよね。
 
その指示通り屋上に行ったマリコさんは、土門さんが待っているのを見て、
「そういうことだったんだ」 と安堵の表情。
土門さんが
「ここなら刑事部の連中は来ないからな」
「俺は今までのやり方を変える気はない」
と言ったことから、マリコさんの推測が正しかったことがわかりました。
マリコさんを守りたかったんですよね、土門さん!!くー、たまらん!
 
二人で情報交換していることを他の人達に知られないように屋上に来ているので、本当に「密会感」があります。 ぜひ見ていただきたいシーンです!
 
・相馬さんの機転
相馬さんはこの回でもいい味だしてましたね。
科捜研のメンバーが市役所の幹部の妻への聞き込みに同席できないことがわかり、皆が意気消沈している時に、一人だけ何かを企んでいるような表情を見せていました。
 
それが何だったのかは、聞き込み時に、木島刑事が科捜研と携帯で通話している状態にして、聞き込みでの会話が聞こえるようにしていたことでわかりました。
ナイスアイディア!でも、危ない・・・。
ちなみにこのシーンで、宇佐見さんが日野所長の部屋で、所長の注意をそらすかのように振る舞っていたのがツボでした。
 
ほかにも、マリコさんと亜美ちゃんの前で「ラブホ」という言葉が言えなくて、手を何度か上に動かして、なんとか察してもらおうとしていたシーンも面白かった。
亜美ちゃんがあっさり、
「ラブホですか」
と言い放ったのもよかったです。
 
相馬さんと亜美ちゃんのコンビもよかったですよね。この回でも、ほかに楽しいシーンがいくつかありました。
 
・若い奥さんとの新生活を夢見た犯人
真犯人は市役所の幹部職員でした。若くてきれいな奥さんとタイに移住し、新しい生活を始めることを夢見ていました。
まもなく国政に打って出ようとしていた政治家と深いつながりがあり、市が発注する工事の情報を流していました。
 
奥さんは元ホステスで、その政治家の元愛人。実は今も二人の関係は続いていました。
幹部職員の部下であり、今回の事件の被害者であった男性の車を借りてホテルに行き、帰る時に、車を運転していた人物に速度超過違反の容疑がかけられることになります。
車を運転していた人物は当初被害者だと考えられていたのですが、科捜研による防犯カメラの解析で、政治家が運転していたことが判明。
国政に進出しようとしている時に容疑がかかるのは都合が悪いからと、市役所の幹部職員は、部下で車の持ち主だった被害者に、罪をかぶるように求めたのです。
 
飲酒運転の容疑もあり、懲戒免職になるはずだった被害者。 諭旨免職になるように取り計らい、転職先も用意してやったのに、さらに金銭を要求してきた元部下を幹部職員が殺してしまったというのが真相でした。
 
やってもいない罪を押し付けられ、職場にもいられなくなった被害者が、もっと多くの見返りを求めるのも当然かもしれません。
幹部職員がしたことも、政治家のためというわけではなく、結局は自分のためだったのですから、自分の言う通りにしてくれていればと被害者を恨むのは筋違いですよね。
 
・「今までのやり方を変えるつもりはありません」
事件が解決して、土門さんとマリコさんが二人で廊下を歩いている時、向こうから藤倉刑事部長が歩いてきます。
そして、マリコさんを
「調子にのってはいないだろうな」
と牽制する部長に、マリコさんは
「もちろんです。これからも刑事部長の指示に従い、粛々と職務を遂行するだけです」 と答えた後、
「ただ、今までのやり方を変えるつもりはありません」
とはっきりと伝えます。
 
それを聞いた土門さんも同じように、これまでのやり方を変えるつもりはないと伝えます。
マリコさんが藤倉部長にそのように伝えられたのは、隣に味方である土門さんがいてくれたからということもあると思います。
この頃は藤倉部長とマリコさん、土門さんの対立があって、緊張感がありましたよね。 その後の藤倉部長との関係の変化も興味深いです。
 

マリコさんと土門さんの強いつながりを実感させられる回でした。

今シリーズで土門さんが戻って来た時、マリコさんが満面の笑みだったのもわかりますわね、そりゃ(笑)。