落合刑事とはどういう人物か?
再放送などで15シリーズの話を見ると、どうしても気になる人物がいませんか?
そう、落合刑事です。
この記事では、落合刑事の設定や人物像をご紹介し、演じていらっしゃった池上季実子さんのことにも触れていこうと思います。
記事を読み終えると、落合刑事について知りたかったことがわかると思います!
落合刑事の基本設定
15シリーズの第1話で、亜美ちゃんが警察のデータベースで落合刑事の経歴を調べるというシーンがありました。それによると、落合刑事は、
・昭和40年(1965年)5月8日生まれで、2015年の時点では50歳
・異動で4、5ヶ所の所轄署で勤務。マリコさん達と出会った時は、洛南署刑事課組織犯罪対策係に在籍していました。
・ずっと組織犯罪を専門としてきた叩き上げの刑事で、優れた実績を挙げている
とのことでした。
2015年に京都府警本部組織犯罪対策第三課に異動。この時の役職は土門さんと同じ警部補でした。
木島刑事が、落合刑事は「銃器薬物のクイーン」と呼ばれていると言っていました。
しかし、土門さんはマリコさんに、落合刑事が「死神」と呼ばれていると伝えます。その理由は、次の項に書きます。
人物像
科捜研の女のムック本のインタビューで、脚本家の戸田山雅司さんは、
「落合佐妃子は、強面でも清廉潔白な土門さんとは対照的に、”ルールからはみ出る悪徳刑事”を女性がやったら面白い、という発想から生まれたキャラクターです」
と述べています。
さらに、
「僕が生んで、櫻井さんが退場させた珍しいパターンですね」
ともおっしゃっています。
犯人逮捕のためには利用できるものは利用し、自分に有利にならないと判断すれば、情報を独り占めにする。
その過程で、犠牲になる人がいてもかまわないと考えています。それは、自分自身が犠牲になってもかまわないということでもあるのです。
このような姿勢から、
「死神の行くところ、草木一本残らない」
と言われていますが、マリコさんに語ったことによると、
「私には私の目的があるの。それを果たすために、一番適切な方法を選んでいるだけ」
ということのようです。
戸田山さんがおっしゃっているように、女性、しかも若い女性ではないキャラクターとしてはとても珍しいタイプだと思います。
しかも、池上季実子さんがとてもかっこよく演じてくださったので、魅力が一層増しています。
他の人物との関係
現在府警本部の捜査一課に在籍している蒲原刑事は、以前は洛南署で勤務しており、落合刑事の部下でした。落合刑事をとても尊敬し、慕っています。
洛南署時代の落合刑事と蒲原刑事については全く触れられていません。
ですから、蒲原刑事がそれほどまでに落合刑事を尊敬するようになった経緯はわかりません。
しかし、新たに蒲原刑事の上司になった土門さんは、落合刑事のことを「死神」と呼んで嫌っています。
その強引な捜査手法や情報を共有しないことが、どうにも受け入れられないようです。
マリコさんもその捜査方法や、証拠を捏造してまでも自分の思うように事を動かそうとすることに反発します。
しかし、落合刑事には落合刑事なりの正義があるとも考えており、落合刑事を信じたいとも思っています。
落合刑事を演じた池上季実子さんについて
落合刑事を演じた池上季実子さんは、ドラマや舞台など幅広く活躍されているベテランの女優さんです。その経歴を簡単にまとめます。
経歴
池上季実子さんは1959年、アメリカのニューヨーク生まれ。十代目坂東三津五郎が従兄にあたります。
デビューのきっかけとなったのも坂東三津五郎さんだそうです。
高校1年の時に、NHK少年ドラマシリーズ「まぼろしのペンフレンド」でデビューされました。
結婚されていましたが、その後離婚。娘さんがお一人いらっしゃいます。
「愛と誠」、「男女7人夏物語」など数々の人気作品に出演されています。
科捜研の女をご覧になっている方は、内藤剛志さん演じる十津川警部の奥さん役で出演されていることはよくご存知なのではないでしょうか。
昨年個人事務所を設立されて、ますますご活躍なさるだろう女優さんですね。
科捜研の女に出演された際のコメント
池上さんは、科捜研の女に出演されるにあたって、
「とてもうれしい半面、緊張で身が引き締まる思いです」
とおっしゃったそうです。
お互いに長いキャリアでありながら、沢口さんとは共演されたことがなかったそうです。
同じ京都の撮影所に通っていたのに、遭遇することもなかったのだとか。
「まじめで、きちんと仕事に向き合う沢口さんの姿勢には感心するばかりです」
ともコメントされていました。
落合刑事は15シリーズの最終話で殉職することになるのですが、東映HPによると、 「池上さんが「科捜研の女」の世界を離れてしまうことを惜しむ声はスタッフキャスト問わず、多くありました」
「なにより池上さんご自身が、本当に寂しがってくださいました。死にたくないな、と何度も言ってくださいました」
とのことです。
スタッフとの最後の別れ際には、
「髪切ったらさ、また違う役で出られるかしら」
とまで言ってくださったとか。
科捜研の女は長年続いているドラマなので、複数回出演されているゲスト俳優さんも多数います。
ただ、落合刑事は印象が強すぎるので、池上さんの再登場はあるのかな・・・難しいかな・・・。
落合刑事の過去エピソードならいけそうな気もしますが(笑)。
視聴率
皆さんは、好きなドラマの視聴率は気になりませんか?私はけっこう気になります(笑)。
好きなドラマだと、やっぱり高い視聴率を獲得してもらって、これからも長く制作したり、放送してほしいですもんね。
ということで、15シリーズの視聴率はどうだったのか調べてみました。 ビデオリサーチ社が調査した関東地区の視聴率です。
15シリーズ全話の平均視聴率は11%。
落合刑事が初登場した15シリーズ初回のSPは13.5%、正月SPは13.6%、落合刑事が殉職した最終回は12.6%でした。
現在の19シリーズとそれほど変わらないでしょうか?
落合刑事の出演回
15シリーズは通常回が15話と、正月SP、新春SPで構成されています。その中で、落合刑事が出演したのは、5つの回と正月SPです。
存在感が大きいので、もっと登場していると思ってしまいます!
以下の一部の話については、以前感想を書きましたので、どうぞご覧ください。
・第1話(2時間SP)
・第3話
・正月SP
・第12話
・第14話
・第15話
このブログでは、お勧めのマンガの紹介もしています!レビューはこちら。